シーズンで1度しかなかった2桁失点で終戦し日本一逃すも…ソフトバンク小久保監督「胸を張って福岡に帰ってもらいたい」
◆SMBC日本シリーズ2024 第6戦 DeNA11―2ソフトバンク(3日、横浜) 一度手放した短期決戦の流れは最後まで取り戻せなかった。5回に絶望的な7点が刻まれると、ソフトバンクに反撃する力は残っていなかった。無情のゲームセット。26年ぶりの歓喜に沸く横浜で、小久保監督の視線は遠くを見つめていた。 ■リーグVも大ナタ…ドラ1右腕らが大量構想外【一覧】 「(第6戦が順延となった2日に)雨が降って流れが変わるかと思ったけどね。敗戦の責任は全部、僕にある。選手はよくやってくれました」 リーグ戦を91勝、貯金42で独走Vを飾り、ポストシーズンも日本シリーズ第2戦まで5連勝。まさかの本拠地3連敗で崖っぷちに立たされても、小久保監督は「昨日の中止はこっちに味方する。ここから勝った方がドラマチックで盛り上がる」とナインを鼓舞した。 ただ、試合後に「なかなかうまくいかなくて」と語ったように序盤から劣勢を強いられた。第1戦で投打のヒーローとなったエース有原航平が3回4失点。4回に柳田悠岐の2ランが出たが、5回に投入した3番手のスチュワートも誤算。リーグ戦で1度しかなかった2桁失点で終戦を迎えて「横浜の打線の厚み、つながりを最後まで感じるシリーズだった」とたたえた。 4年ぶりのリーグ優勝が色あせることはない。「シーズンを戦った選手たちは、そこが変わることはない。胸を張って福岡に帰ってもらいたい。(来季は)2連覇、リーグ制覇に重きを置いてやっていきたい」。就任2年目の来季も再びパ・リーグを制し、この舞台に帰ってくる。(小畑大悟) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社