ティモシー・シャラメ映画5選!
ブレイクを果たした作品!『君の名前で僕を呼んで』
イタリアの別荘で両親と過ごしている17歳の少年エリオ。ある日、考古学者である父の助手オリヴァーがアメリカから訪ねてきた。自信と知性を持つ彼に、エリオは惹かれ、それは恋心へと発展。オリヴァーもそれを受け入れて、ふたりは強い絆を育んでいく。やがてオリヴァーが別荘を去る日が訪れ、エリオは悲しみに暮れる。しかし、それはより過酷な現実を知るための第一歩に過ぎなかった。 『モーリス』の名匠ジェームズ・アイボリーによる脚本を、『ボーンズ アンド オール』でもシャラメと組むルカ・グァダニーノ監督が映画化。主人公エリオを演じたシャラメはアカデミー主演男優賞にノミネートされるとともに、大ブレイクを果たした。ティーンのピュアな恋心を確かな説得力とともに表現した演技は、まさに絶品。オリヴァーを演じたアーミー・ハマーとの息の合ったかけあいも光る。
ドラッグ中毒の青年役を熱演!『ビューティフル・ボーイ』
6つの大学に合格するほど成績優秀で、水球のチームで主力を務めるなどスポーツも万能。そんな青年ニックの前途は、ドラッグにハマッてしまったことで崩れ去る。音楽ライターの仕事をしている父デヴィッドは、息子を泥沼から救い出そうとする。1年以上、更生施設で過ごしたことで、ニックはクリーンなカラダになった。ところが、麻薬中毒である大学時代の友人と再会したことから、ニックは悪癖を甦らせてしまい……。 息子との葛藤の実体験に基づく、米国のジャーナリスト、デヴィッド・シェフのノンフィクションを映像化。シャラメはニック役に惚れ込み、まさに全身全霊を傾け、ドラッグ中毒による不安定な精神や、感情の激しい起伏、苦しみを演じ切る。父デヴィッドに対する複雑な思いの好演にも注目。タイトルとなったジョン・レノンの名曲は、その生前最後のインタビューをしたシェフの、息子への思いを仮託してもいる。
成長するヘンリー5世を好演!『キング』
15世紀初頭、イングランド王の長男ハルは独裁的な父への反発から城を出て、気ままな放蕩生活をおくっていた。しかし王が病に倒れたことで城に戻り、父の没後はヘンリー5世としてイングランド王の座を継承する。時折しも、フランスとの百年戦争の真っただ中。ハルは最初こそ戦争には消極的だったが、フランス皇太子からの度重なる挑発を受け、決戦へと挑む……。 シェイクスピアの戯曲にも名高い中世イギリスの王ヘンリー5世の物語。このキングを、シャラメが演じるには線が細いのでは? と思われるかもしれないが、心配ご無用。若くして即位し、味方にも裏切られてしまうほどの脇の甘さを暴露。権力の頂点で孤独を募らせつつ、それでも一国の王として成長していく姿を鮮やかに演じてみせる。現代劇ではあまり見ることのない独特の短髪姿もレアで、ファンは必見!?