パク・シネの“サイコパス演技”に視聴者くぎ付け「ゾクゾクする!」 『愛の不時着』俳優の多重人格演技も鳥肌<悪魔なカノジョは裁判官>
韓国の国民的人気女優パク・シネが主演を務める韓国ドラマ「悪魔なカノジョは裁判官」の第5、6話が10月5日までに配信された。加害者を“同じ目に遭わせる”という残虐な方法で成敗していくダークヒロイン、カン・ビンナの活躍が描かれる本作。配信されるや、演じるシネの狂気の演技に圧倒される視聴者が続出している。(以下、ネタバレがあります) 【写真】いつまでもかれんな魅力…!パク・シネ全身ショット ■カン・ビンナ、恋に落ちる 「悪魔なカノジョは裁判官」は、悪魔が憑依した裁判官カン・ビンナと捜査一課の刑事ハン・ダオン(キム・ジェヨン)が繰り広げるコミカル・ファンタジー・アクション。第5、6話では、殺人事件の犯人が“多重人格者”だと主張する事件のてん末が描かれた。 血も涙もない悪魔として恐れられてきたビンナは、刑事のダオンと顔を合わせるたびに胸が苦しくなる理由が分からない。隣に引っ越してきたダオンに「あなたが気になった」と言われ、心臓はドキドキ…。倒れて病院に運ばれるが、体調に異常はない、と太鼓判を押されてしまう。 そんな中、第5話では4人家族の母親と中学生の息子、小学生の娘の3人がナイフで刺殺される事件が発生。現場にいた父親ヤン・スンビン(ヤン・ギョンウォン)に容疑がかけられ、続く第6話では、その事件解決までが描かれた。 ■視聴者もくぎ付け…「クセになる」 人間らしい心を持ってはいけない悪魔にとって、恋など絶対に許されないタブー。自分が恋に落ちるなど夢にも思わないビンナには、胸の痛みの理由が分からない。 悪魔の鏡を使ってダオンの様子を探ろうとしたり、ダオンに「送りますよ、体調も悪そうだし」と心配されて「あなたに会わなければ治る」と意地を張ったり、どう見ても恋に落ちているビンナの不信な行動の数々を、子役時代から活躍する芸達者のシネがチャーミングに演じている。 一方で、“悪魔裁判”では今回も残忍過ぎる悪魔の顔をのぞかせた。被害者である妻子を残忍な暴力で苦しめた加害者を、ビンナが同じ方法でいたぶっていく。キレのいいパンチやキックでターゲットをボコボコにし、目をらんらんと輝かせ口元に笑みを浮かべながら、「助けてください」とすがるターゲットにナイフを突き立てる姿は、狂気の一言だ。 美しいビジュアルとは対照的なビンナのサイコパスっぷりに、視聴者からはおののく声が続出。「やってることは超非道なのにどこまでもチャーミングなカン・ビンナにハマってる」「シネちゃんファッションもかわいいしキャラも面白くてクセになる」「さすがパク・シネちゃんのドラマに外れなし!」といった声が上がった。韓国では地上波SBSで放送されており、第6話が自己最高視聴率を獲得するなど評判は上々だ。 ■ヤン・ギョンウォンの“多重人格”演技に反響 第5、6話の犯人を演じたのは、ミュージカル俳優として活躍するヤン・ギョンウォン。日本でも「愛の不時着」でヒョンビン演じるリ・ジョンヒョクの部下ピョ・チス役で注目を集め、「ヴィンチェンツォ」では“クムガ・プラザ”に入居する質屋の主人イ・チョルウク役で存在感を発揮した実力派だ。 今作「悪魔なカノジョは裁判官」では、取調室と法廷でそれぞれ、恐ろしく高い集中力で多重人格の演技を披露。3つの人格が入れ替わり現れる演技に、視聴者からも「犯人役の人の多重人格演技うますぎる」「スーッと別人格が現れていく演技に鳥肌!」「ヤン・ギョンウォンさんが今回も強烈な爪痕を残したな」といった声が飛び交い、その実力をあらためて印象づけた。 ビンナが殺人犯にあえて軽い刑を言い渡して社会に放ち、その後、被害者と同じ方法で残虐に殺すという本作。コメディータッチに仕上がっているが、根底にあるのは被害者の苦しみに徹底的に寄り添う姿勢だ。今回も、加害者が死んだと聞かされた被害者遺族が「なぜかうれしくない」とやり切れない思いを吐露するという、作品が持つメッセージ性の一端をのぞかせる場面もあった。 恋をしてはいけないのに恋に落ちてしまったビンナの今後も気になる「悪魔なカノジョは裁判官」は、ディズニープラスのスターにて毎週金・土曜に1話ずつ配信中(全14話)。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部