大学受験予備校「ニチガク」、入試シーズン直前に教室閉鎖…高校生「この時期にひどすぎる」
東京・西新宿の大学受験予備校「ニチガク」が今月4日に教室を閉鎖したことが、わかった。運営会社「日本学力振興会」の代理人弁護士によると、同社は債務を整理し、近く東京地裁に破産の申し立てを行う。今月18日からの大学入学共通テストを控え、影響を心配する声が上がっている。 【写真】京大が「アメとムチ」で返上したい「汚名」
入試シーズン直前に教室を閉鎖した理由について、代理人弁護士は「資金繰りが行き詰まり、経営者が判断した」と説明した。同社は生徒を受け入れる他の予備校を探しているという。ニチガクのホームページによると、40年以上の指導実績があり、2023年度に大学受験した生徒は165人。
6日午前、教室にある私物を引き取りに来た高校1、2年の女子生徒3人は「4日に来て、閉鎖を知らせる掲示物を見て初めて知った」「高3生の中には泣き出す人もいた。この時期の閉鎖はひどすぎる」と困惑していた。