江戸時代から続く伝統の味、山形の「あけがらし」って?
山一醤油のあけがらし
朝から美食遺産 いつもの朝食をちょっぴり豊かにする、とっておきのジャムやバター、佃煮など。ご飯やパンのおともにぴったりな逸品を、日本全国47都道県で発掘します。「朝から美食遺産」と題した最高の朝ごはんのおともをぜひチェックして。 下鴨のフレンドフーズは、地元京都と日本各地から厳選した食料品が並ぶ、食通御用達のスーパーマーケット。ここで見つけたあけがらしは、山形の老舗、山一醤油に江戸時代から伝わる秘伝の味。原材料は米麹、辛子、醤油、唐辛子、麻の実、三温糖。米麹と醤油のまろやかな風味に続いて唐辛子の辛味が広がり、麻の実のプチプチした食感がアクセントに。ご飯、豆腐、納豆、野菜、魚や肉と、何にでも合う万能な味わい。「薬のない時代に食欲増進剤のように食べられていたのでしょう」と9代目当主の齋藤弥助さん。生きた麹で、風味が徐々に変わっていくのも楽しみだ。 ●問い合わせ先: 山一醤油 tel:0238-88-2068 https://akegarashi.jp 小長谷奈都子 エディター フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に、2012年より京都暮らしをスタート。フリーランスの編集者、時々女将。京都の美味と美意識に魅了される日々。 *「フィガロジャポン」2024年7月号より抜粋