北海道で相次ぐ”海の異変” イカやウニの不漁続く 漁業のマチで観光に影響も
その理由について、海水温が関係しているのではと話しています。 ウニは水温20℃前後で活動が活発になりますが、26℃くらいになると死んでしまう。 実際に漁師さんたちも、海底にトゲが落ちて白くなったウニを見ているということです。
稚ウニの数も減少… 今後への影響は
中央水産試験場では赤ちゃんウニ(稚ウニ)の数を調査していますが、キタムラサキウニは20~30年前に比べて半分に減っているということです。 さらに、エゾバフンウニに関しては数年間発生が見られないと話しています。 また、ウニのエサであるコンブについても生育量の調査を行っていますが、調査地のひとつ・小樽では4~5年前に比べて100分の1、寿都では数年前から「ゼロ」、つまりコンブが見られないという状況。 稚ウニは漁獲できる大きさになるまで4~5年かかるため、この先も影響が続くことも考えられます。
イカもウニもそれぞれの産地を代表する味として、そのために観光客が訪れるほど地元経済に大きく関わっています。 海水温だけが原因というわけではありませんが、気候変動を食い止めない限り、その影響は今後もさまざまな方面に影を落とすことが考えられます。