北海道で相次ぐ”海の異変” イカやウニの不漁続く 漁業のマチで観光に影響も
(買い物客)「いつも(例年)よりは全然買っていないです。形が大きくなると週1回食べているけど、ことしはどうかなと」 (買い物客)「安くはない。サイズの割には高いから、昔みたいにいっぱいとれている時みたいにおなかいっぱいは食べない。さびしいですよ。函館はイカの街って言われているので、なくなってくるのはどうかなと」 (紺地鮮魚 紺地慶一さん)「函館市民の庶民の魚ですから、せめて今までに近いくらい量がとれて、金額もそのくらいでってなると一番いいと思う。(安く)売りたいです。食べてほしいから」
函館水産試験場によると ・北海道に回遊するスルメイカが少なくなっている ・スルメイカは東シナ海など南でうまれて成長しながら北海道に北上するが、ことしは本州の時点で数が少ないことがわかっている ・ここ数年イカの量が減っていることから、産卵時期の水温が高いなど、海の環境の変化が影響している可能性がある ・今シーズン漁獲量の回復はあまり期待できない
ウニにも異変が―
さらに、同じく夏を代表する味覚「ウニ」もことしは不漁となっています。 (急式キャスター)「札幌市内のカレー店です。この時期限定の特別メニューが人気なのですが、ことしは提供できないかもしれないという危機に見舞われています」 その名も「プレミアム浜カレー」。
毎年6月から8月までの間、不定期で提供しています。 エビやイカ、ホタテなどの海の幸をふんだんに使ったカレーライスの上に、ウニをたっぷりとのせた贅沢な一品です。 その名物メニューがことしはまだ一度も登場していない理由が…
(田村岩太郎商店 田村舟也代表取締役)「ウニが高いですね、かなり。ウニ自体がことしはすごい少ないんですよ」 (急式キャスター)「お客さんの反応は?」 (田村岩太郎商店 田村舟也代表取締役)「いつやるんですか?って聞かれるんですけど、ことしはウニが…って濁しています」 カレー店のオーナー・田村さんは積丹町で海の幸を提供する飲食店も営んでいます。