<衆議院選>公明党・山口那津男代表の第一声【全文書き起こし】
こうした道を推進できるのは、自公連立政権しかないということを国民の皆さまにお訴えする。今回の選挙はそれを進める政権選択の選挙でありまして、ぜひともこの自公連立政権を勝たせていただきたい。その代表選手である上田勇さんを勝たせていただきたい。そういう選挙であります。よろしくお願い申し上げます。 この2年間、経済再生デフレ脱却を目指し、いわゆるアベノミクスを推進してまいりました。どうですか、皆さん。大きく経済は変わってきたではありませんか。先ほど来、お話があるように株の値段は倍になった。ということは企業の財産が増えて、経済活動がそれだけ大きく広げられるようになったということであります。設備投資をする企業も増えてまいりました。去年の今ごろと比べると、このたびは5%以上、設備投資が増えたということであります。 そして皆さん、倒産は民主党政権のころと比べると大きく減りました。2割も減ったんです。失業率も大きく下がりました。そして有効求人倍率はついに1を上回って、企業が働く人が足りないぐらい、どんどん引っ張りだこという状況であります。そういう中で、国全体の仕事に就く人はなんと100万人増えました。こうした経済状況を見れば、経済が明らかによくなっていることは当然であります。
そして今回の選挙、野党の皆さんがいろいろとご主張されます。ここ数日、党首討論が続いてまいりました。そこで野党の皆さんの言うことを聞いていると、言っていることがばらばらであります。アベノミクスなかなかいいじゃないかという政党もあれば、いやいや、それは駄目なんだと批判する政党もある。しかし今、申し上げましたように、この経済の中身は着実に前進をしている。賃金の上昇を図ろうということで、政労使、つまり政府が中心になって、企業の代表の人、そして働く側の代表の人、話し合いの場を設けて、企業の収益を働く人の賃金に反映させるべきだ、上げるべきだ。そして下請けの中小企業などに仕事を与え、適切な単価を設定すべきである。そういうことを進めてまいりました。この春から賃上げをする企業がどんどん増えたんです。大企業の9割、中小企業の65%がなんらかの形で賃金を上げたという回答をしております。 確かに賃金は上がったんです。しかし今、実感がなかなか皆さんに伝わっていない。それは消費税を上げたり、円安が進んだりして物価も上がっているからであります。この賃上げが、賃金上昇が、物価の上昇に追いついていないという現状、そこを丁寧に見て、10%を延期して、その間にさらに賃金を上げていこう。ことしもりましたよ。政労使の会議。そして来年の春闘で賃上げが必要だ、努力したい。これが経済界の方々の回答です。そのとおりやってもらおうじゃありませんか、皆さん。来年も上げる、再来年も上げる。それで物価に追いつき、追い越していく。そういう経済の進め方を、このわれわれ連立政権、上田勇に任せていただきたいのであります。