【体操】村上茉愛氏 28歳で大役 女子代表の強化本部長に就任「非常に高い能力を有している」
体操女子で2021年東京五輪種目別床銅メダルの村上茉愛氏が〝大役〟を担うことになった。 日本体操協会は8日、臨時理事会後にオンラインで報道陣の取材に対応。女子の強化本部長に村上氏を選出したと発表した。鹿島丈博副会長は「28歳と若いが、面談をしていく中で、ご自身の考えている強化戦略、マネジメント、人間性というところで非常に高い能力を有していることが面接の中でも読み取れた」と意図を明かした。 その上で「若さというところが少し不安もあるけど、それをカバーするほどの熱い情熱と非常に綿密な強化戦略を練られているので、女子の強化も非常に期待ができるんじゃないか」と語った。 村上氏は3歳で体操を始め、1992年バルセロナ五輪銀メダル池谷幸雄氏の体操教室に入門した。小学6年生で「床」のH難度・シリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を成功。華麗にはずむ姿から〝ゴムまり娘〟の異名がついた。 2016年リオデジャネイロ五輪に出場し、17年の世界選手権では種目別床で金メダルを獲得。東京五輪は同種目で銅メダルを手にして、同年世界選手権でも同種目で金メダルを奪取。 3年前の引退会見では自身を育てた体操について「自分に夢を与えてくれた競技」と語っていた中で、今後は新たな立場で体操界の発展に寄与していく。
東スポWEB