双子俳優が空調服で職人仕事する現在「芸能の仕事が減って」38歳になった斉藤祥太・慶太のふたり「やっぱりたまに間違えられます」
祥太さん:ドラマ『3年B組金八先生』に出させてもらっていたころはすごく忙しくて。振り返ってみても過酷な生活をしていたなと思います。でも、そのおかげで今は多少のことでは動じなくなりました。「あのときの方が大変だった」と思うと、つらさを我慢できるようになったといいますか。慶太と同じで、仕事そのものが役に立っているというよりも、精神的な部分で芸能界を通して強くなれた部分はあるのかなと思いますね。 慶太さん:撮影は朝暗いうちからスタートして、太陽が沈んでから夜中までかかることも普通にありました。忙しさのあまり昔は適当にセリフを言ったり、居眠りをしていたりしたこともあったんですけど、今はもう絶対にそんなことはしないです。仕事はすべて真剣に取り組んでいるので、その意味ではだいぶ変わりました。
今はふたりとも家庭があって子どももいるので、芸能の仕事1本というのはそれなりの覚悟がないとできません。やっぱり芸能界は保障がないし、1年後にどうなっているかもわからない世界。手に職をつけた今は、芸能の仕事をするうえでも心の余裕ができました。責任感も昔より強くなったと思います。 PROFILE 斉藤祥太さん・慶太さん さいとうしょうた・けいた。1985年生まれ、神奈川県出身。山形県金山町観光大使。44プロダクション所属。ドラマ『キッズ・ウォー』、『ホットマン』などヒット作への出演のほか、『王様のブランチ』レギュラー、映画『タッチ』では双子の兄弟として主演を果たす。現在は俳優業と並行して職人としても働く。
取材・文/内橋明日香 写真提供/斉藤祥太・慶太
内橋明日香