豪邸の必須アイテムのアートをプロはどう飾る?建築家やデザイナーの住空間をチェック!
住まいというキャンバスを、常に変化するアートのように 〈設計:園田慎二〉
現代アーティストの住まいとして、背景となる白い箱ではなくあえて色を多用した「T/K邸」。カラフルで軽やかな色使いによって建築や家具、アートがあいまいに混ざり合い、刻一刻と変化する色をまとった光がインスピレーションを与えてくれます。 色選びには、住み手夫妻のアーティストならではの感性が光ります。「壁に飾るアートは抽象から具象、写真や油絵、彫刻など多岐にわたるので、作品と色がかぶりそうにない中間色を選びました。色選びは醍醐味です」と住み手のTさん。 壁に飾るアートについては、あえて事前には聞かなかったそうです。「最初の段階で計画的につくり込むより、暮らしのなかで足したり引いたり、アクティブに変化を楽しんでほしいと思ったんです」と園田さんは語ります。 【DATA】 T/K邸 建築家名/園田慎二 撮影/木暮伸也
アート作品と呼応するシンプルな空間〈設計:グエナエル・ニコラ〉
GINZA SIXをはじめ、さまざまな施設や店舗のインテリアデザインを手がけるグエナエル・ニコラさん。「住宅はライフスタイルに合わせてデザインするべきだと思う」と語ります。デザイナーの徹底した美学とフィロソフィでプランニングされた自邸です。 寝室には友人の画家・平松 麻さんに黄色い絵をオーダー。自身の美的感覚を研ぎ澄まし、揺らぐことなく、丁寧にすくい取ることで完成した自邸は、タイムレスな魅力に満ちています。 【DATA】 上原レジデンス 建築家名/グエナエル・二コラ 撮影/小林 久井