規則はないけれど、自転車に乗る時に適正とされる視力の基準はどれくらい?
適正な視力はどれくらいなのか?
免許が必要なく、クルマやバイクに比べて気軽で扱いやすい乗りものである自転車ですが、近年の自転車が関わる事故の増加や、新しいタイプの自転車(のような乗りもの)の台頭によって、自転車に対する規制も年々強化されています。 【画像】適正な視力はどれくらい? 画像で見る(5枚)
例えば令和5年(2023年)4月にはヘルメット着用が努力義務化され、令和6年(2024年)11月1日からは道路交通法が改正され、「ながら運転」や「酒気帯び運転」にも罰則が規定されます。さらに2026年には、いわゆる「青切符」や「赤切符」と呼ばれる交通反則切符が自転車違反にも適用される予定です。 このような流れを受けて、いつか視力に関するルールも生まれるかもしれません。いまのところ自転車に乗るために必要な「視力」に関する基準はありませんが、前方や周囲がよく見えないことは、あらゆる事故の引き金になってしまいます。 「青切符」の対象となる、信号無視や指定場所一時不停止、通行区分違反など、いずれも前方不注視(不注意)が理由のひとつと言われています。このような規則を守って安全を確保するには、やはりしっかりと周囲が見えていることが重要になるでしょう。 そこで、バイクや原付を運転する際に基準となる視力(運転免許取得の際の基準)を確認してみました。他にも細かい基準はありますが、概ね以下のようになっています(眼鏡やコンタクトレンズの使用は可能です)。 ■バイク:両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上(クルマも同様) ■原付:両眼で0.5以上 ちなみに、大型免許(自動車)に至っては「左右いずれも0.5以上あり、なおかつ両眼の視力が0.8以上」となっています。 自転車は、道路交通法での区分が「軽車両」となっており、走行時には「車道通行が原則」となります。つまり、クルマやバイクの仲間と言っても良いでしょう。 周囲を走るバイクやクルマ、トラックなど、同じ道路利用者の状況が「見えづらい」状態で自転車に乗ることは、もはや自殺行為と言えます。最低限でも原付と同様の視力が適正だと考えた方が良いかもしれません。 「よく見えない」状態で自転車に乗ることはもちろん危険なことですが、それが危険行為とされて、新たなルールが出来る前に適正な視力はどれくらいなのかを考えてみました。 今後も強化される規制を十分理解して、安全・快適な自転車ライフを送りたいものです。
IGA(キャプテン自転車部)