芸人で放送作家・佐藤満春 ピーク時23本の番組担当「休みに罪悪感」 余白の時間が人生のプラスに
■余白の時間が生まれ、挑戦できたこと
――意識的に仕事を減らしたことで、気づいたことはありますか? これが配信されている頃には終わっているかもしれないですけど、自分の劇公演を4年ぶりにやれることになりました。150人のキャパで、2日で3公演やるんですけど、その時来た人と、舞台に立っている6人、あと僕が一番そうですけど、楽しいだけの夜なので。何かの“夢の一歩”とか、全然そういうことじゃない。 でも、余白を作ることで、“作りたいから作ってやるんです”っていうものを、やる時間を見つけられたんです。ハンドリングして自分の人生なのでやっていく、という決断をようやくできることになった。体調を崩したっていうことに意味を見つけることができました。 劇をやったり、この本(の制作)なり、今フットサルをたまにやっていますけど、(このような)時間の方が人生にとってはすごくプラスになったなという感じがしますね。
■「休む罪悪感をやめた」 サトミツ流の“休むコツ”
――休むことが苦手な人も多くいると思います。佐藤さんならではの“休むコツ”はありますか? 仕事以外のスケジュールを積極的に入れるようになりました。例えば、旅行のスケジュールをこの日に行くって決めたら、そこで入れちゃうとか。自分の手帳に仕事以外のスケジュールが入ることが、どこか罪悪感があったんですよ。でも、それをもうやめました。仕事する1時間も、フットサルする1時間も、めちゃくちゃ大事と思うようになりましたね。 ――ご家族と旅行にも行かれる? 年に4回くらいは必ず行きます。年末の宿も取りました。(休むコツは予定を)“決めちゃう”っていうことかもしれないですね。
【佐藤満春(どきどきキャンプ)プロフィル】 1978年2月17日生まれ、東京都町田市出身。相方・岸学さんとのお笑いコンビ・どきどきキャンプや、『DayDay.』などの番組を担当する放送作家、さらにトイレ・掃除の専門家など様々な顔を持つ。11月1日に、自身の仕事術をまとめた初のビジネス書『凡人の戦略 暗躍する仕事術』(KADOKAWA)を発売。