パラ五輪代表辞退の重定選手が賠償支払い、「墓に入る前に本人と話したい」中傷された小野寺選手の思い
●重定さんの考えを直接聞けないか「このまま墓場に行くのは辛い」
五輪の開催直前で、選手が代表を辞退し、ペアである男子選手も混合競技に出られなくなった。パラアーチェリー界全体としてもマイナスな出来事だろう。 小野寺さんは「投稿者が明らかになったのは2年も前のことです。連盟がしっかり調査に動き、実力者である重定さんであっても、謹慎なり処分をしていれば、その後にまたパリ・パラ五輪に出られた可能性もあったのではないか」と指摘する。 JPCの森和之会長はリリースで「今回の事案は大変残念であります。名誉毀損や誹謗中傷はいかなる場面においても断じて許されるものではありません」とコメントしている。 小野寺さんは、投稿者が明らかになった時からずっと、できることなら重定さん本人と話したいと思っている。2人は同じ競技者だが、あいさつ程度の関係で、深い接点はない。 「お互いに大変だったと思います。詳しい動機も知りたいです。このまま会えずに墓場まで行くのは辛いなと思っています」