ラーメン1杯に1,400円!「手取り23万円」33歳サラリーマン、ランチタイムに思わず悲鳴…日本人、「実質給与減」にそろそろ限界
サラリーマンのランチの定番でもある「ラーメン」。ササッと麺をすすって、午後の仕事に向けてエネルギーをチャージする――しかし、最近はそんなラーメンにも値上げの波が。エネルギーをチャージするはずが、肩を落とすようなことも。みていきましょう。 【早見表】年齢別「大企業」と「中小企業」の月収差・年収差…大卒サラリーマンの場合
ラーメンよ、いつからそんなに高くなったのか
――ラーメン、たかっ! たまたまランチに入ったラーメン店。トッピングをプラスなどしない普通のラーメンが1杯1,400円で、思わず、心の声が出てしまったという、33歳のサラリーマン。とはいえ、ランチタイム、どの店も混んでいて、ここを逃したらお昼ご飯抜きになってしまう……高いと思いつつ、泣く泣く1,400円のラーメンをすすったという男性。小遣い、毎月3万円で1,400円のランチ代は痛すぎると肩を落とします。 厚生労働省によると、30代前半のサラリーマン(正社員)の平均月収は30.1万円。手取りにしたら月23万円ほどです。またSMBC日興証券株式会社/「日興フロッギー」による『共働き夫婦のおこづかい・資産運用に関する意識調査』によると、既婚男性の1ヵ月のお小遣いは平均約3万9,000円。男性、平均より少ないお小遣いで頑張っています。 それにしても1,400円もするラーメン。そんなに高ければ相当、美味しかったのでは? ――味はいたって普通の豚骨醤油でした 食材にこだわっていて、トッピングが豪華とか…… ――大きめのチャーシュー1枚に、卵にネギとメンマ。いたって普通 確かに、心の声が出てしまうのは仕方がないことかもしれません。 総務省統計局『小売物価統計調査(2024年1月)』によると、中華そば(豚骨しょう油味を含む醤油味/外食)の価格は全国平均665円。経年でみていくと、2019年9月ー10月に580円から597円に一気に値上がり。その後、上昇・下降はあるものの、緩やかな右肩上がりでしたが、2022年の春ごろから上昇の角度が大きくなりました。原材料の高騰が大きな理由のひとつですが、そこに昨今のインフレが加わり、至る所で「ラーメン、いつの間にかすごく高い」という現象に引き起こしています。 【ラーメン1杯の価格の推移】 2015年1月…563円 2016年1月…569円(101.07%) 2017年1月…569円(100.00%) 2018年1月…575円(101.05%) 2019年1月…577円(100.35%) 2020年1月…605円(104.85%) 2021年1月…603円(99.67%) 2022年1月…608円(100.83%) 2023年1月…636円(104.61%) 2024年1月…665円(104.56%) ※(かっこ)内は前年同月比 ――近頃、何を食べるにしても高い。値段を見ずにお店に入るのが怖いですよね ちなみに都市別にラーメン1杯の価格をみていくと、最も高いのが「広島市」で860円。続いて「佐世保市」が833円。「八王子市」827円、「堺市」793円、「伊丹市」786円と続き、「東京区部」は567円と全国平均以下。なんでも高いといわれる東京ですが、ラーメンに限っていえば、探せばいくらでも安いところがありそうではあります。