TAGO STUDIO、ブランド設立10周年記念ヘッドホン「T3-01 ANV」。Brise Audio製の特注ケーブルを付属
TAGO STUDIO TAKASAKIは、同社の密閉型ヘッドホン「T3-01」のブランド設立10周年記念モデル「T3-01 ANV」を、2025年1月8日(水)より発売する。それに先立って、2024年12月13日(金)12:00から12月26日(木)23:59まで、同社のホームページにて先行予約を受け付ける。価格は198,000円(税込)。 ハウジングデザインには金沢市のメーカー「箔一」の協力による金箔装飾を採用 TAGO STUDIO TAKASAKIは群馬県高崎市で設立したブランド。2024年3月に設立10周年を迎えたことを記念し、本機T3-01 ANVを開発する運びとなった。なお本プロジェクトは、高崎市と「友好交流都市協定」を結んでいる石川県金沢市との文化交流を掲げて立ち上げたとのことで、TAGO STUDIO TAKASAKIは、利益の一部を令和6年能登半島地震の義援金として寄付するとのこと。 ベースとなるT3-01は、同社が“究極のナチュラルサウンド”を目指して開発された密閉型ヘッドホン。ドライバーユニットには、本機のために開発された高性能40mm径ダイナミックドライバーを搭載。振動板には、群馬県繊維工業試験場との共同で開発した「シルクプロテインコーティング」を採用。長い歴史がある群馬県産シルクを振動板に適するよう精練し溶液化することで可能となったコーティング技術で、自然で綺麗な伸びのある音質を実現したとしている。 ハウジングは、無垢の国産楓材を削り出して生成。楽器にもよく使用される楓材を用いることで、モニターサウンドに有利な原音に忠実かつナチュラルな響きを再生するとしている。また、無垢材を活かしたデザインは木目や色味がひとつひとつ異なっており、音響のみならず外観の美しさも実現したとのこと。 T3-01 ANVでは、ドライバーユニットなどサウンドスペックは継承しつつ、ハウジングデザインやパッケージを刷新。ハウジングには、石川県金沢市の伝統産業である金箔を採用。同市に本社を置く金箔メーカー「箔一」の協力による金箔装飾が施されている。職人による手作業によって自然発生的な揺らぎが演出されており、無垢材の木目と同様、箔の装飾もひとつひとつ異なっているという。 手にとったユーザーに「最大限の感動をお届けしたい」という想いから、パッケージには専用の桐箱を用意。群馬県で唯一の桐製品専門店である「桐匠 根津」によって製作されている。また、ヘッドホン本体を包む内装には、オリジナルの手ぬぐいを採用。“注染”という明治時代から伝わる伝統技法で染められた手ぬぐいで、群馬県で唯一、注染手ぬぐいを製造している中村染工場が手がけているとのこと。 付属のケーブルには、群馬県のブランドBrise Audioとの共同開発による特注の4.4mmケーブルを採用。音のプロフェッショナルが何度も試作を重ねており、本機の「新たな可能性を見出す」ことができる仕上がりだと説明している。 周波数特性は5Hz - 40kHz、インピーダンスは70Ω、感度は100dB。質量は約321g(ケーブル含まず)。付属品として、上述したBrise Audio製のケーブルに加え、T3-01標準装備の3.5mmケーブル、6.3mmプラグアダプターを同梱する。
編集部:岡本雄