就職先で「営業はリュックNG」と言われました。PCの持ち運びもあるので不便なのですが、カジュアルに見えなければ問題ないですか? 実際どんなデザインなら良いのでしょうか?
スーツ姿にリュックを合わせるスタイルは、最近ではよく見られる光景となりました。しかし、勤務先によってはリュック使用を禁止されていることがあります。営業職のように持ち運ぶ荷物が多い職種では、リュックが使えないと不便に感じる方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、職場でリュックを使用する際に気を付けたいポイントを解説します。 ▼有給休暇の取得に会社の許可は絶対に必要?「繁忙期」でも取得できるの?
就業規則にルールがなければ基本的にOK
企業は従業員に対し、就業規則により労働条件や職場での規律を定めています。就業規則に基づく命令に反すると、注意指導や懲戒処分の対象となることも。身だしなみもその一つで、業務上の安全・衛生面や作業効率を考慮して制服を導入している場合があります。 一方で制服がない職場では、業務を妨げない・規律も見出さない服装であれば自由です。とはいえ、日本企業において職場での服装はスーツが暗黙の了解となっているケースがほとんどです。その延長で、カバンについてもブリーフケースなどのビジネスバッグが選ばれています。 ■リュックの需要が高まっている 株式会社FUMIKODAが実施したアンケートによると、ビジネスシーンでのリュック利用者はコロナ禍以前と比較して約10%増加しました。在宅勤務中心から再び出社するようになり、パソコンなどの業務用端末を持ち運ぶ機会が増えたことが理由の一つと考えられます。 外出頻度が高い営業職でも、移動時の利便性を考慮してリュックを活用している方は多いのではないでしょうか。20L程度の容量があれば、パソコン・タブレットはもちろんのこと、折り畳み傘やペットボトルなど営業職なら携行しておきたいアイテムが十分に収まります。
「服装くらい自由にさせて!」は一長一短
勤務先では自由な服装やリュック使用が認められていても、営業職にはクライアントに配慮した身なりが求められます。したがって、就業規則や上司からの指示に関係なくリュックの使用については慎重な判断が必要です。 ■訪問相手によって使い分ける リュックがビジネスシーンの定番アイテムに加わったのは最近のことで、使用しているのも20代~30代の若い世代が中心です。そのため、商談の決裁者である役職付きの社員にあたる世代(40代以上)は、いまだにビジネスシーンでのリュックに抵当を感じる方は珍しくありません。 営業職はそういった可能性を考慮したうえで、リュック使用を判断する必要があります。たとえば、以下に該当するシーンでは使用を控えることをおすすめします。 ・初訪問の企業での商談 ・訪問先の応接室での商談 ・役職付き社員との商談 一方で、同世代の担当者や関係が十分に深まっている企業との打ち合わせであれば、リュック使用が問題ない場面もあります。 ■ビジネスバッグでは荷物が収まらないときはどうする? ビジネスバッグが相応しい場面でも、リュックでないと荷物が収まらないこともあるのではないでしょうか。そのようなときは、リュックとブリーフケースのように2種類の使い方ができるバッグがおすすめです。 リュックベルトが収納できるので、一見すると通常のブリーフケースと変わりません。天然皮革や合成皮革などのレザーリュックなら、見た目もカジュアルになりにくいのでスーツにも合わせやすいでしょう。
まとめ
営業職がリュック使用を禁止される背景には、訪問相手に与える印象を考慮している場合があります。就業規則に定めがなければ服装は自由という原則はあるものの、営業職はTPOへの配慮が欠かせません。リュックを使用する場合でも、ビジネス向けのデザインと機能を備えたものを選ぶようにしましょう。 出典 株式会社FUMIKODA 「ビジネスバッグ」に関するアンケート調査(PR TIMES) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部