石破政権は来年の夏までもたない…そして「意外な男」がまさかの再登板へ!
まさかの「あの男」が再登板
-来年の夏には参院選も控えています。 岩田:石破さんが選挙で勝てない顔だということになれば、改選組の参院議員が暴れ出す可能性もあります。 久江:日本の政治を振り返ると、実は参院選を転機に変わってきました。第一次安倍政権の'07年に参院選で自民党が惨敗して、ねじれ国会となった。そこから自民党は崩れて、政権交代を許しました。 '10年の参院選では、逆に民主党が敗北してねじれた。その後、民主党政権は「決められない政治」と揶揄され、下野します。 岩田:参院選でねじれたら大変だと、「石破おろし」に傾く可能性があるわけですね。そうなれば「高市総理」もあるのでは? 久江:確かに可能性はありますが、石破総理が任期途中で下りた場合の総裁選は、今回と異なり、党員投票を行わずに決める可能性が高く、高市さんにとっては不利です。 茂木さん、加藤さん、河野さんは今回惨敗したので難しい。進次郎さんや小林さんもまだ若いという評価が下された。となると、実績と経験で岸田さんの再登板の芽も出てきます。そのとき、微妙な関係にある旧岸田派ナンバー2の林芳正官房長官もポスト石破に名乗りを上げる公算が大きく、岸田vs.林の間で摩擦が起きないとも限りません。 岩田:岸田さんが再登板を見越して動いているのだとしたら、かなりの戦略家ですね。 久江:いずれにせよ、次の衆院選が石破さんの正念場になるのは間違いありません。 ひさえ・まさひこ/千葉県生まれ。早稲田大学を卒業後、毎日新聞社を経て、'92年に共同通信社に入社。ワシントン特派員、政治部担当部長などを経て、'24年より現職。近著に『証言 小選挙区は日本をどう変えたか』 いわた・あきこ/千葉県生まれ。東大法学部を卒業後、'96年にNHKに入局。岡山放送局を経て、'00年に報道局政治部へ移り、安倍晋三元総理らを取材する。同局解説委員、解説主幹を務めた後、'22年からフリー 【つづきを読む】『まさか岸田首相はこれを狙っていた…!? 旧安倍派メンバー激怒「石破政権をボコボコにしてやる」自民党が「裏ガネ総選挙」で壮絶な潰し合い…!「落選危機」候補者の「実名」大公開』 「週刊現代」2024年10月19日号より
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