[Alexandros]主催『THIS FES ’24』2日目オフィシャルレポート 川上洋平「もっともっと続いていくフェスにしたい」
sumika
「THIS FES、ステージを降りたときに一滴も愛情が残っていないように。全部出し尽くして帰ります!」──そんな片岡健太の言葉と共に幕を開けた、sumikaのステージ。初っ端の「Lovers」から、片岡は音楽を隅々にまで浸透させるように、ステージ上を練り歩きながら歌う。 8人編成の大所帯が奏でるパワフルで華やかなサウンド。小川貴之とのツインボーカルスタイルでの「ふっかつのじゅもん」ではポップに盛り上げ、「VINCENT」はオーディエンスの合唱も重なって壮大なアンセムとして威風堂々と響き、「Traveling」はメロウに、穏やかに、誰しもの中にある「小さな声」をすくい上げるように繊細に奏でられた。MCで片岡は、10年以上前に[Alexandros]の面々と出会った頃のことを振り返って「他のアーティストと一緒に何かをやるマインドじゃない、一匹狼みたいなバンドだと思っていた」と語る。 そして、誰かと一緒に何かを成すには、まず「自立すること」が大事なんだと告げた。[Alexandros]は自立し、「自分たち」を見つけたから、こうして数多のアーティストと手を組み、生まれた町でフェスを開催することができるのだ、と。「かっこいい孤独をみんなで集めて、おもしろいをやる……それが大人の醍醐味だと思う」そう語った片岡。その音と言葉を通して、sumikaは「ひとり」であることの誇り、孤独の尊さ、そして孤独と孤独が繋がることの喜びを、THIS FESのオーディエンスに伝えた。
WANIMA
「THIS FES 相模原! アレキ!アレキ!」というお囃子交じりのSEと共に登場したWANIMA。KENTAが「THIS FES相模原、まずは“ここから”始めようか!」と言って、「ここから」を演奏。「みんながコロナで声出せない時に作った曲です。よかったらここにいる2万人で歌いましょう」と呼び掛け、歌詞を「ディディディディスフェス」に変えてのシンガロングが響いた「Cheddar Flavor」でさらに盛り上げた。 KENTAは「アレキのメンバーが熊本県で俺らがやってる1CHANCE FES に出てくれた時に、地元を大切にすることを再確認してTHIS FESを開催することになったと教えてくれました。ステージ横にはワンチャンフェスにもある櫓が同じ場所にあるので地元みたいな気分。相模原は第2の地元だと思ってます。このフェスがずっと続いてほしいです。来年も何とか都合合わせてこのフェスに来ようと思ってます!」と語り、来年のTHIS FES開催と出演を早くも宣言。 「みんなが歌える大事な曲を用意したので自分たちの曲、2~3曲削りました」と言って「I wanna fly so high」と歌い始める。テンポやキーをオーディエンスとすり合わせた上で、[Alexandros]の「ワタリドリ」を「ワニマドリ」としてカバー。大合唱が巻き起こった。 「最後は“ともに”歌ってもらってよかですか!」とオーディエンスに問いかけ「ともに」を披露。「アレキ、これからも相模とともに!」とシャウトし、「日本で一番アレキが好き! WANIMAでした!」という言葉を残し、2万人と一斉にジャンプをして締め括った。
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