《パラグアイ》汎米日系人大会5年ぶり開催=世界500人以上参加=「持続可能な未来を共に築く」テーマに討議
パンアメリカン日系人協会(末永フェルナンド会長)主催の「第21回パンアメリカン日系人大会(COPANI)」が6日~8日、パラグアイ首都アスンシオンのパセオ・ラ・ガレリアで開催された。2年ごとに開催されている同大会だが、2019年ペルー大会以降、コロナ禍の影響で開催が延期され、5年ぶりの開催となった。在パラグアイ日本大使館、JICA後援、パラグアイ日系女性の会(MNpy)協力。 今大会には、パラグアイ・セントロ日系やパラグアイ日系・日本人会連合会をはじめとする団体やブラジル、アルゼンチン、ペルー、チリ、メキシコ、ボリビア、アメリカ、カナダ、日本からの参加者があり、参加者数は500人以上となった。 参加者らは「持続可能な未来を共に築くーオニョンディベパ(グアラニー語OÑONDIVEPA皆と共に)」をテーマに3日間にわたって日系社会の今後について討議した。 6日に行われた開会式では、パラグアイ・セントロ日系の関ステファニー会長が司会を担当し、冒頭で末永会長が「パンアメリカ日系人の友情の一つとして日系社会を維持してきました。この友情は、先祖が残してくれた大切なものです」と語った。 来賓参加者の野口泰外務省南米局長は、5月に岸田文雄総理がパラグアイに訪問し、日系人と懇談したことに触れ、次世代育成に力を入れていきたいと話した。 海外日系人協会田中克之理事長は「本大会開催にあたって、MNpyから多大な貢献をして頂いた。とても大事な存在」と話した。 パラグアイ日系・日本人会連合会の石田ミゲル会長は「今回、無事に開催できたことを嬉しく思います。様々な意見交換ができる場となることを期待しています」と述べた。その後、「女性の政治と公務、変革的役割」について在パラグアイ日本大使館中谷好江特命大使が実体験を基に講演した。 続いて、株式会社ジャパンタイムズ末松弥奈子代表取締役会長が登壇し、「The Japan Times が伝える日本の持続可能のいま」についての特別講演を行った。 同日夜には在パラグアイ日本大使館においてレセプションが開催され、参加者は交流を深めた。 2日目は、若者のアイディンティや今後の日系社会について考える発表とマーケティングや商業に関する発表とに分かれて講演が行われた。参加者は、「両発表共に実りある時間となった」と満足げな顔を見せた。 最終日は、パラグアイ・セントロ日系の施設でお別れ会が盛大に行われ、パラグアイ自慢のアサードが振る舞われた。閉会式では、関会長から今回、ボランティアとして参加したパラグアイ勢一同へ感謝の言葉が述べられた。 また、次回の開催地がブラジルと発表され、ブラジル一行から喜びの声があがった。その後、高知県からの移民が多いパラグアイならではのよさこいや、太鼓の演奏、パラグアイ伝統芸が披露された。 最後には打ち上げ花火が上げられ、2024年のCOPANIが締め括られた。