Penthouse・浪岡真太郎が思う「ツインボーカルの理想のバンド」とは?
Penthouseも影響を受けた、ツインボーカルの理想のバンド
浪岡はみずからがリスペクトしているアーティストを明かした。 浪岡:ローレンスですね。アメリカのツインボーカルのきょうだいでやっているバンドです。曲によっては妹がリードをとったり、兄がリードをとったり。どちらが歌っているときもいいという、ツインボーカルの理想のバンドかなと。 クリス:(Penthouseメンバーの)大島真帆さんも『OTOAJITO』に出たときにローレンスを挙げていました。2人でお互いに聴いて参考にしている部分もあるんですね。 浪岡:最初はたぶん、うちのドラムの平井辰典が教えてくれて、そこからずっとハマっているんです。メンバーでも好きな人は多いですね。 クリス:Penthouseもツインボーカルだから共鳴するところがありますか? 浪岡:あるどころか、すごく参考にしています。ツインボーカルをどう料理するか、みたいなのは曲を書くときによく考えるんです。そういうときにかなり参考になるというか、どのくらいの割り振りで、片方がメインをとっているとき、もう片方はなにをしているかとか、そういうのもかなりいろいろ勉強させてもらっています。 クリス:男女ツインボーカルの住み分けはどんな感じなんでしょうか。 浪岡:曲にもよります。出来上がった曲で「どっちが歌ったほうがいいか」みたいなのを基本的には考えています。曲を作る段階でも上のレンジを使えるのがいいですよね。サビの頭でたとえば僕がめちゃめちゃ張れるような音域にいったあとに、真帆さんがさらに上で張れる音域をいくみたいになると、聴いた人的には「まだ上にいくのか」みたいな、グッとくるものもあるでしょうし。そのあたりはいいですね。 クリス:なるほどね。男性ボーカル、女性ボーカルの特徴をうまく使って、倍音でできるというのはあるかもしれないですね。 浪岡:ハモりは強いところだと思います。
ジョン・メイヤーからの影響
クリス・ペプラーとゲストがビールを楽しみながらお届けする同番組。お酒にちなんで、ゲストには「大人になった1曲」を訊いている。浪岡が選んだのはジョン・メイヤーの『Gravity』だ。 浪岡:この曲は僕が東京でひとり暮らしをするようになったころに聴き始めた曲で。そこからいまだによく聴いています。ジョン・メイヤーからギターの……僕のギターのアドリブとかあまり聴いたことがある人はいないと思いますが、聴くとたぶん「こいつジョン・メイヤー好きなんだろうな」みたいにすぐバレるみたいな、それぐらい好きです。ひとり暮らしするタイミングで聴いていたので、そういう大人になったタイミングとすごくかぶるなと思っています。このあいだブルーノートで公演したんです。 クリス:弾き語りをやりましたね。どうでしたか? 浪岡:よかったです。エレキもときどき弾いていましたけど、アコギと歌が主になる感じのコンサートでめちゃくちゃよくて。20歳のときからの時間の経過みたいなものも感じましたし、そのときPenthouseのメンバーとも一緒に観ていて、そうすると当時との対比もあって。20歳のときは「大人になったな」と思っていましたが、今は「そのときはまだまだだったな」とも思うし(笑)。 クリス:20歳になったばかりのときに聴いたジョン・メイヤーと今聴くのとはまた違うというか。 浪岡:違いますね。 番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。 『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。