【速報】大阪府咲州庁舎のホテル 10月31日までに退去求める通告 11月1日から宿泊不可に 賃料巡る裁判で大阪府が勝訴
大阪府は、咲州庁舎に入居しているホテルの退去等にかかわる民事訴訟について、大阪府が勝訴した判決を受けて、府はホテルに対して10月31日までに建物の明け渡しを求める通告を行ったということです。 大阪ベイエリア活性化のため大阪府咲洲庁舎に2019年に開業した「さきしまコスモタワーホテル」。しかし、開業から1年もたたない2019年の秋以降、ホテル側が9か月分の賃料や管理費など、およそ3億2000万円を滞納したとして、府はホテルとの賃貸借契約を解除しました。 その後、府は、賃料の支払いと退去を求めて提訴、2023年に大阪地裁は「入居希望者は改修費用を自ら負担することが契約の前提になっている」としたほか、開業後に開かれた両者の会議でも、「騒音について客から特段の苦情は出ていないと報告されていた」などとして、ホテル側に対し、客室部分などの明け渡しや、滞納している賃料などあわせて27億円あまりの支払いを命じました。その後、ホテル側が控訴していましたが、大阪高裁が今年6月、約26億円の支払いと明け渡しを命じる判決を言い渡し、判決が確定していました。 判決を受けて府は、「さきしまコスモタワーホテル」に対して、8月6日に10月31日までに建物を開け渡すよう通告したということです。このため、11月1日以降、ホテルには宿泊できなくなります。府は、社会的影響を考慮し、11月1日以降に宿泊の予約をしていた人に対して、別ホテルの連絡先や従業員の再就職など労働相談等にかかわる窓口を案内するホームページを開設するということです。