【バレー】笠井季璃(トヨタ車体) Vリーグの壁も成長のきっかけに 「ほんとうに幸せ。うまくいかないことも楽しい」
「毎日が壁です」と言うが、その表情はどこかうれしそうだ。 「ほんとうに幸せというか、うまくいかないことも楽しい。うまくいかなくて外されることもしょっちゅうあるんですけど(笑) そういうときにどうすればいいかを客観的に考えています。すべてプラスにしか考えていないので」 高校2年生時に初めて世界を相手に戦い、目標は「オリンピックで金メダルを取ること」とブレない。「そこしか目指してないので。今はどういう結果であれ、必ず成長につながると思いいます。ここで折れることなく頑張っていきたいです」。成功も失敗も、すべて力に変えていく。
金蘭会高と念願の初対戦 胸に刻みたい原点
グループ戦では「高校3年間でいちばん対戦したかった」という金蘭会高(大阪)と初対戦。U19日本代表でともに戦った大森咲愛、西川凜ら顔なじみの選手が見せるハイレベルなプレーに対し、「(西村)美波や(大森)咲愛が上手なブロックアウトもそうですし、ディフェンスでは1点への執着。高校生の何が何でも落とさないという気持ちを忘れずに、これからやっていきたいです」と原点を再確認した。 ただ、相手リベロの西川にディグをされた場面には「正面に打って捕られて、(西川)凜と勝負しすぎました」と苦笑い。「次はぶっとばせるようにします!」とパワーアップを誓った。 笠井 季璃 かさい・りり/2005年4月22日生まれ/身長175㎝/最高到達点305㎝/旭川実高(北海道)出身/アウトサイドヒッター 文/田中風太(編集部) 写真/山岡邦彦(NBP)、編集部
月刊バレーボール