衝撃!オリックスの安達が遠征中に新型コロナ感染が発覚…今後のOP戦はどうなる?
オリックスは5日、安達了一内野手(33)が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性と判定されたことを発表した。オリックスは、この日、横浜スタジアムで横浜DeNAとのオープン戦が組まれていたが、安達は、ホテルでの起床時に37.2度の発熱、鼻水、喉の痛みなどの体調不良を訴えたため、横浜市内の病院で診察を受けてPCR検査を行ったところ陽性反応が出た。安達は3日に京セラドームで行われたロッテとのオープン戦に出場後、4日にチームと共に横浜に移動したが、試合出場と移動に関わる行動を除き、外出、外食は行っていなかった。 安達は保健所の指示によりホテル内で隔離療養している。 安達の行動履歴をもとに保健所が調査したところ 濃厚接触者はなしとの判断を受けた。だが、この日のオープン戦に向けて慎重を期すために、3日のロッテ戦で安達とロッカーが隣だった太田椋内野手と、2日にパーソナルトレーニングを共に行ったTー岡田外野手の2人を登録メンバーから外してホテル待機を命じた。だが、陽性反応が判明したのが試合直前だったため太田とTー岡田は、横浜スタジアムで行われた試合前練習には参加、バッティング練習などを行っていた。しかも、太田は「1番・セカンド」、Tー岡田は「8番・ファースト」と、当初、スタメンに書き入れられており、メンバー表の交換時に急遽、中川圭太と大城滉二に差し替えられるドタバタがあり、すぐさま選手の交代が場内アナウンスされた。 オリックスは「NPB新型コロナウィルス感染予防ガイドライン」に沿ってNPB事務局に報告、横浜DeNAにも試合前に報告し濃厚接触者と判断された選手がいなかったため試合は行われたという。ただ対戦相手の横浜DeNAの三浦大輔監督は、試合後、「まだ(詳細は)わからない。メンバー表交換時に選手が変わるとしか聞いていない。ウチとしては感染予防を徹底している。今後もそれを続けるだけ」と、困惑の表情を浮かべていた。 オリックスの球団リリースによると「両名を含み、現時点でチーム内に体調不良者はおりません」という。 この日の試合後に監督、コーチ、選手、全スタッフのPCR検査が実施された。新たな陽性者が出ない限り6、7日に予定されている横浜DeNAとのオープン戦も実施される方向となっている。オリックスは同リリース内で「球団といたしましては、これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策について、選手、スタッフ、関係者全員に再度周知徹底を図ってまいります」と伝えている。 オリックスでは2月9日にも大阪で調整を続けていたタイラー・ヒギンス投手が定期PCR検査で「陽性」と判定されていた。 ただ沖縄、宮崎のキャンプ地では、セ、パ12球団共に定期的にPCR検査を実施し一人も感染者は出ていなかった。 オープン戦に入り“キャンプ地隔離状態”が解除されたため、再び感染リスクが高まったのだろうか。NPBはJリーグと共に立ち上げた第27回目を数える新型コロナウィルス対策連絡会議を8日に開くが、専門家の意見を聞き、現状の社会の感染状況を確認、3月26日の開幕に向けて感染予防対策の徹底が呼びかけられるだろう。 オリックスにとって開幕まで残り20日となった段階でのレギュラーショートの離脱は痛い。安達は5年前に難病の潰瘍性大腸炎を発症しており、新型コロナ感染の影響が心配される。この日は、安達の代わりに2年目の紅林弘太郎がショートを守ったが、8回二死満塁のピンチに桑原の平凡なショートゴロをファンブルして1点を献上してしまっていた。