インド北部の宗教行事で群衆事故、116人死亡
(ブルームバーグ): インド北部ウッタルプラデシュ州で2日に開かれた宗教行事で群衆事故が発生し約116人が死亡した。政府当局者が明らかにした。
同州高官による事故現場での記者団への説明によれば、最新の死者数には子ども7人と男性1人が含まれ、残りは宗教行事に参加していた女性信者だった。72人の遺体の身元が確認されたという。
負傷者の一部は治療のため近くの病院に搬送された。
世界で人口最多のインドでは宗教的行事で大勢が集まる際に群衆事故がたびたび発生しているが、2日の事故の犠牲者数はここ数十年で最大級。2008年9月には西部ラジャスタン州の寺院で少なくとも147人が死亡。その1カ月前には北部ヒマチャルプラデシュ州で地滑りにより巡礼者が丘の上の聖地から逃げ出し、子供30人を含む145人が犠牲になった。13年には中部マディヤプラデシュ州の寺院付近で起きた群衆事故で少なくとも111人が亡くなった。
今月2日の宗教行事には許可された8万人を上回る人々が参加し、群衆が伝道師に向かって殺到した後に発生した。モディ首相はニューデリーでの議会演説で、「亡くなられた人々に哀悼の意を表するとともに、負傷者の早期回復を祈る。政権は州政府の監督の下、救援・救助活動に取り組んでいる」と述べた。
原題:Stampede at North Indian Religious Event Kills 116 People (2)(抜粋)
--取材協力:Swati Gupta、Debjit Chakraborty.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Eltaf Najafizada, Shruti Srivastava