【社会人野球】巨人戦力外の高橋優貴がミキハウス入団会見「どうしてもNPBという思いはなかった」
社会人野球の強豪・ミキハウスへの加入が発表されていた元巨人の高橋優貴投手が5日、大阪・八尾市内で入団会見を行った。巨人から戦力外通告を受けて約2ヶ月、新たな舞台に挑む27歳は「都市対抗、日本選手権で優勝を目指して、チームのみなさんと一緒に日々練習に励めたらと思います」と話した。 18年にドラフト1位で巨人に入団した高橋はルーキーイヤーから登板し、21年には同年チーム最多の11勝(9敗)をマーク。しかし、22年オフに左肘のクリーニング手術を受け、育成契約となった。翌23年4月に支配下に復帰したものの低迷し、今季は1軍マウンドなし。戦力外通告を受けた。現役続行の場を探る中、「最終的に野球をしたいと思ったときに、どうしてもNPBがいいという思いはもともとなかった。野球ができる環境であればどこでも、というふうには思っていました」。日本選手権の観戦後にはミキハウスの練習に参加したといい、「すごく活気あるチーム。会社全体で応援して頂いている雰囲気もすごく感じた」と、11月中旬に決断した。 ミキハウスに縁をつないだのは、今季から加入の元巨人・桜井俊貴投手。1年のブランクがありながら都市対抗と日本選手権にチームを導いた右腕は、同じドラフト1位の高橋と巨人時代に切磋琢磨した仲だった。常々相談も受けていたといい「本人に熱意を聞いて、これだったら十分に会社に推せるかなと思った」と桜井。頼れる先輩のアシストもあり決まった新天地へ、高橋は「桜井さんという大エースがいるので、なんとか追い付いて追い越せるように頑張ります」と意気込んだ。 ◆高橋 優貴(たかはし・ゆうき)1997年2月1日、茨城・ひたちなか市生まれ。27歳。田彦小3年時に勝田スポーツ少年団で野球を始める。田彦中では友部シニアで投手としてプレー。東京・東海大菅生では1年夏からベンチ入り、3年夏は西東京大会準優勝。八戸学院大を経て18年ドラフト1位で巨人に入団。NPB通算69試合に登板して18勝25敗、防御率3・66。178センチ、82キロ。左投左打。
報知新聞社