宗像「ひのさと48」でクリスマスバンブーツリー製作 点灯式に向け準備着々
宗像・日の里の生活利便施設「ひのさと48」(宗像市日の里5)芝生広場で現在、クリスマスバンブーツリー製作が行われている。(宗像経済新聞) 【写真】大島のダンチクを刈り取って運ぶ様子(写真提供=ペンギンじま) 約50年前に開発した日の里団地48号棟を改装し、ブルワリーやカフェ、保育園、シェアオフィスが入居する同施設。バンブーツリー製作は、地域の新たな風物詩で理想的な地域社会を考えるきっかけになることを目指し、昨年初めて企画した。 さとづくり48アートディレクターの杉山耕太さんは「さまざまな地域の人や子どもたち、地元の職人などの協力を得ながら、大島の七夕祭りでの竹明かりに関連する活動とも連携し、笑顔になれるバンブーツリーを目指している。多くの人に見てもらうことで、理想的な地域社会の在り方を体感したり、考えたりするきっかけになったら」と話す。 全国的に注目される「放置竹林」の社会課題を踏まえ、ツリーには竹を使う。産業廃棄物などの事業を通して地域や自然との共生を目指す林田産業(福津市中央5)との連携により、イベント終了後に竹は粉砕し肥料化する予定。同社事業部塵芥課長の深堀真平さんは「バンブーツリーを通して、竹の持つ力や可能性、身近な所で起きている地域社会の取り組みに興味を持ってほしい」と話す。 ツリー製作には、大島で島民の悩みの一つとなっている「ダンチク」というイネ科の多年草なども活用する。現地での刈り取り作業から同施設での製作作業には大島の島民も参加。ツリーの装飾には竹細工に詳しい田熊山笠の大工も協力する。 11月18日、大島から作業に参加した草野隆則さん、結実さんは「大島での七夕竹明かりやイベントを通してたくさんの人と出会い、頼りになる仲間たちと協力し合いいろいろな活動をしてきた。大人たちが楽しみながら一緒に作り上げる作品への思いを、バンブーツリーを通して感じてもらえたら」と話す。 クリスマスバンブーツリーは完成後、12月1日に点灯する。点灯時間は17時~20時。初日は点灯式を行う。設置は2025年1月10日まで。
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