センバツ高校野球 慶応、春の夢舞台 チーム力で日本一へ(その2止) 切れ目ない打線強み /神奈川
伝統校が甲子園に戻ってくる。センバツの出場校選考の参考資料となる昨秋の県大会は地区予選から勝ち上がり、準々決勝で2021年にセンバツを優勝した東海大相模に逆転勝ちするなど快進撃を続けた。決勝では横浜に惜敗したが、勢いを保ったまま臨んだ関東地区大会で県勢唯一の4強入りを果たした。 昨秋の公式戦計12試合のチーム打率は3割9分3厘で、切れ目ない打線が強みだ。クリーンアップを任されている福井直睦(なおとき)、2番打者で主将の大村昊澄(そらと)(いずれも2年)は5割近い打率を誇る。元プロ野球選手の清原和博さんの次男・勝児(1年)はスクイズもこなし、長打力もある。 投手陣は右腕の二枚看板。小宅雅己(同)は秋季関東地区大会2回戦で、16被安打も3失点で完投勝利するクレバーさがある。サイドスローの松井喜一(2年)は制球力が持ち味だ。 野球部のモットーはより高いレベルの野球を楽しむ「エンジョイ・ベースボール」。部員は日ごろから1、2時間の自主練習を重ね、それぞれが足りない部分を補ってきた。大村主将は「個々の力は劣るが、束になってチーム力で日本一を目指す」と意気込む。