「行くとこなかったら死ななあかん」部屋を探す高齢者の4人の1人が年齢を理由に断られ…住宅の“貸し渋り”の実態に迫る
北中さんによれば、高齢者の住宅探しの難しさは「条件が多岐にわたること」。家賃が年金から払っていける金額であることや、病院やスーパーが近いこと、親族と疎遠で保証人になれる人がいないなど、クリアしなければならないことが多いのです。 そんな相談者の希望に応えるため、不動産会社を何社も回る北中さん。実際に会って話をすることで信頼関係を築き、より踏み込んだ話も聞きやすくなるといいます。
後日、物件の情報を持って川本さんのお宅へ。“今の物件と同じくらいの広さと家賃”“愛犬のリリーちゃんと住める家”という川本さんの希望をすべて満たす物件はなかなか見つからず、新居探しは難航中です。
しかし、この日に北中さんが見つけてきた家は、不動産会社がオーナーに交渉して“ペット可”にしてくれたことで、希望に大きく近づきました。さっそく内覧した川本さんは「思ったよりええやん」と気に入り、「ここにしとくわ」と即決。入居後も北中さんは川中さんの見守りを続けていきます。
貸し渋り問題に真正面から向き合う居住支援法人。北中さんは支援の中身が貸主側にまだあまり知られていないことが課題だといいます。「オーナーさんが懸念されてるリスクや不安を解消していける。そういったところを広く知っていただきたいなと思います」。 高齢者の住宅貸し渋り問題は11月6日(水)放送の『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3:40~)で紹介しました。 ※本記事は朝日放送テレビ株式会社が運営する『ABCマガジン』の記事を再構成して配信しています。
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