「年間8600円」の節約に!? ドライバーができる「エコドライブ」の方法とは
エコドライブには「年間8600円」の節約効果があるといわれています。燃料代を節約できるなら実践したいと考えているものの、やり方が分からない方もいるでしょう。 今回はエコドライブの概要とあわせて、具体的な実践方法をまとめました。節約以外に期待できる効果も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
エコドライブとは?
エコドライブとは、燃料消費量や二酸化炭素の排出量を減らすための運転技術や心がけのことを指します。地球温暖化の防止につながる、環境に配慮した行動の1つです。 警察庁・経済産業省・国土交通省・環境省の4省庁には「エコドライブ普及連絡会」が設置されており、普及・促進を図っています。神奈川県環境農政局によると、乗用車1台あたりに期待できる燃料代(ガソリン代164.8円/リットルの場合)の節約効果は年間8610円程度になるようです。 エコドライブの実践方法は、特別難しいものではありません。普段の運転中に意識できるポイントが多いため、誰でも始められる節約方法といえるでしょう。
エコドライブの実践方法
環境省や警視庁では「エコドライブ10のすすめ」を策定しています。策定内容では、以下がエコドライブの実践方法として記載されていました。 ・自分の燃費を把握しよう ・ふんわりアクセル「eスタート」 ・車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転 ・減速時は早めにアクセルを離そう ・エアコンの使用は適切に ・ムダなアイドリングはやめよう ・渋滞を避け、余裕をもって出発しよう ・タイヤの空気圧から始める点検・整備 ・不要な荷物はおろそう ・走行の妨げとなる駐車はやめよう 上記の内容は、日常の運転から意識できるポイントがほとんどです。運転中の意識を変えることで、燃費の向上にも期待できるでしょう。今すぐ始められるものとなっているため、節約につなげたい人は次回の運転から意識してみるとよいでしょう。
エコドライブに期待できる効果
エコドライブを意識して運転することで、燃費のよい状態を維持できます。燃費のよい状態を維持できれば、前述した通り燃料代を年間8600円ほど節約することも可能です。具体的にどれほど燃費で違いが出るのかを見てみましょう。 例として、燃費が18キロメートル/リットルの車と12キロメートル/リットルの車それぞれにかかるガソリン代を計算してみました。ガソリン代164.8円(1リットルあたり)、50キロメートルの走行距離で計算した場合、かかるガソリン代は以下のようになります。 ・燃費18キロメートル/リットルの車:約457円 ・燃費12キロメートル/リットルの車:約687円 燃費がよいほうの車は燃料の消費量が少なく、使用したガソリン分の費用が230円安くおさえられていることが分かります。ただしガソリンの単価や車種によって、節約できる費用には差があるため目安として参考にしてください。 さらに、エコドライブは環境改善や事故防止対策としても期待できます。神奈川県環境農政局によると、エコドライブによって減少する二酸化炭素の排出量は、年間で乗用車1台あたり約121キログラムとのことです。 これはスギ約9本分の二酸化炭素吸収量といわれており、大幅な削減効果が期待できるでしょう。また、エコドライブには事故防止の効果も期待できます。同資料では、エコドライブの実施によって交通事故の数は約半数まで減少すると試算されていました。 このことから、エコドライブを実践することで、節約効果以外にもさまざまなメリットが得られるといえるでしょう。
日々の運転方法を意識するだけでエコドライブにつながり節約効果が期待できる
エコドライブを実践すると、燃料代を年間8600円ほど節約することも可能だそうです。それだけでなく二酸化炭素の排出が減ることで環境改善につながったり、事故の防止効果を期待できたりするでしょう。 エコドライブの方法は、普段の運転から意識できるポイントばかりです。早速取り入れて、燃料代の節約を目指しましょう。 出典 環境省 エコドライブ10のすすめ 警視庁 エコドライブの実践について 神奈川県 環境農政局 脱炭素戦略本部室 エコドライブの効果 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部