JFAアカデミー出身者が躍動 サッカー、仏に縁ある育成機関
パリ五輪のサッカーで男子の三戸(スパルタ)や女子の谷川(ローセンゴード)らJFAアカデミー福島出身者が躍動している。日本協会が2006年に創立した育成機関のモデルは、パリ近郊クレールフォンテーヌに拠点を置くサッカーのエリート養成所だ。本家にも負けないタレントが巣立ち、縁の深いフランスで観衆をうならせた。 三戸は24日のパラグアイとの初戦で先制点を含む2得点。身長164センチと小柄だが、俊敏性と正確な技術で攻撃を引っ張った。谷川は28日の第2戦で1―1の試合終了間際に右足のスーパーゴールでブラジルを沈め、アカデミー同期生の古賀(フェイエノールト)も守備ラインで奮闘した。 06年の開校時にクレールフォンテーヌから専門家のクロード・デュソーさんをアドバイザーとして招き、指導哲学を吸収した。現在、女子のチーフコーチを務める山口隆文さんは「われわれはテクニックに一番こだわる。ボール扱いに自信があれば、ぎりぎりまで周りを見られる。デュソーさんの教えを守りながらやってきた」と語る。(共同)