【動画】誕生日が2つ? ABC道上洋三アナのルーツを綴った本が話題に/大阪
いま大阪を中心とした関西の大型書店売り上げランキングで、上位を占め話題をなっている本がある。タイトルは「ふたつめの誕生日 おはようパーソナリティ道上洋三の『なんで?』」(ワニブックス)。ABC朝日放送ラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です(おはパソ)」で37年パーソナリティを務める道上洋三アナウンサー(71)が自身のルーツを詳しく書き下ろした本。だが、このタイトルはいったい、どういう意味を示しているのだろうか?
母の文机から出てきたメモに記された言葉
「僕の誕生日は昭和18年3月10日。だけど違う誕生日ということがわかったんです」と同ラジオ局フリースペースで静かに語る道上アナ。誕生日が違う事実を知ったのは昨夏、12年前に亡くなった母親の文机に「17年9月洋三誕生」というメモが出てきたことだという。 道上アナよると、50歳前後のころ、母親から父とのなれそめを聞いたことがあった。その話しの中で出た季節から、自分が3月生まれでないことに気づいたという。「そのことを踏まえ、母に僕が生まれた時のことを聞くと『暑かった気がする』と言いました。とぼけていたのか、忘れたのかは、今はもうわかりませんが...」
死んでいたはずの父親が、双子の弟がいた?
母1人子1人で育った道上アナ。しかし、後に親せきから話しを聞き「太平洋戦争で亡くなった」とされていた父親が生きていたこと、さらに、自分に双子の弟がいたことが分かった。自分の出生の秘密などが次々に分かった時のことなども細かく綴られているという。 「戦争末期から戦後というのは、おふくろをはじめ明治・大正・昭和・平成とかいくぐってきた人もおれば、亡くなられた人も多い。僕らみたいな世代で育てられない社会状況が多かったこと、家族の絆が濃くありたくても濃くできなかった。そういう事が多かったということを感じてもらいたい。時代は違うが、現代では家族の人間関係が濃くありすぎて、食事の時でもひと言もないという話も聞きますし」と話す。
38年目の「おはパソ」。縁を大切にきょうも放送
これまでの番組のイメージと違う部分があるかもしれないが「あまり深刻に受け止めないで読み流してほしい」と道上アナ。本ではこのほか、37年放送しているおはパソの裏話。安井牧子、高野あさお、秋吉英美といった歴代アシスタントとの思い出話など、これまで大切にしてきた「縁」についても詳しく綴られている。 4月で38年目に突入したおはパソについて、道上アナは「『縁』を大切にしながらこれからも放送していきます」と道上アナは笑顔で話していた。