東北に住む祖父母が年に2回「8万円」をくれます。帰省費用らしいのですが、何もしていないのに受け取っていいのでしょうか?
子どもと一緒に実家へ帰省する場合、遠方に実家があると帰省費用が多くかかる場合があります。交通費や途中の食事代などさまざまな出費がかかるかもしれませんが、今回のケースのように帰省費用を実家が支援してくれるケースもあるようです。 本記事では、子どもや孫のために実家の両親(祖父母)がしてくれる金銭的支援の実態をご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
およそ4人に1人が子どもや孫の帰省にかかる費用を負担している
株式会社あおぞら銀行が、全国の55~74歳の男女約2000人を対象に行った調査によると、「年末年始に帰省する子や孫がいる」と答えた人のうち24.6%が、「帰省にかかる交通費を負担している」と回答しました。 また交通費以外の費用を負担してあげている人もいるようです。交通費、交通費以外の平均支援額をそれぞれご紹介します。 ■子どもや孫の帰省時の交通費支援額は約3万1000円 表1に、子どもや孫の帰省時に支援する交通費をまとめました(2014~2020年の推移)。 表1
※株式会社あおぞら銀行「シニアのリアル調査2020」を基に筆者作成 おおむね3万円ちょっとの交通費を、実家で支援していることが分かりました。 ■子どもや孫の帰省時の交通費以外の支援額は平均4万6500円 交通費だけでなく、それ以外の金銭的支援を行う人もいます。子どもや孫が帰省しているときに、交通費以外で支援している金額を表2にまとめました(2014~2020年の推移)。 表2
※株式会社あおぞら銀行 「シニアのリアル調査2020」を基に筆者作成 交通費以外では約4万6500円を支援しているようです。交通費と合わせると、8万円近い支援額になります。 今回のケースでは、祖父母が年に2回8万円(計16万円)を支援しています。帰省2回に対する支援とすると、1回あたり8万円であるため、平均的な金額といえるかもしれません。
1年間で孫のために使うお金は平均「10万8134円」
帰省時に限らず、孫のためにお金を消費しているシニア層の率は高いようです。ソニー生命保険株式会社の調査によると、回答者314名のうち「最近1年間で孫のために出費をした」と回答したシニアは284名で、約90%にのぼりました。 また出費額については、「5万円~10万円未満」が27.5%ともっとも多く、それに続いて「3万円~5万円未満」が18.0%、「10万円~20万円未満」が14.1%となっています。全体平均額は10万8134円でした。(ソニー生命調べ) これらの調査結果を総合すると、孫のために金銭的サポートをしている人が一定数おり、また金額も数万円かけているケースが少なくないことが分かります。