オペティ・ヘル　(C)JRFU

オールブラックス戦まで待ったなし。宮崎合宿で準備を重ねるラグビー日本代表は10月22日にてPRオペティ・ヘルとSH藤原忍がメディア対応を実施。ふたりは『リポビタンDチャレンジカップ2024』に向けて意気込みを語った。 【PHOTO】藤原忍 ヘル「楽しみより緊張がちょっと強い。世界のベストチームと戦うので、今緊張をなくすためにハードトレーニングを積んでいるところ。今週末のゲームまでハードトレーニングを積んで、緊張よりも自信を高めていきたい。超速ラグビーはただ速いだけではないので、勇敢なラグビーを見せたい。ファンに見せたいプレーはボールキャリーとボールを取り返すビッグプレー。できるだけ動いてチームに貢献にしたい」 藤原「試合のどう運ぶか、超速ラグビーはしっかり場面場で一瞬の判断をしっかりしていきたい。フィジー戦ではアタックしていてどうしても攻めあぐねた際に仕方なく蹴った場面があったので、相手陣でしっかり戦っていきたい。ディフェンスでもコネクトしながら、ターンオーバーしていきたい」 ヘルは初の代表合宿の率直な感想を口にし、クボタスピアーズ船橋・東京ベイのチームメイトであり、同じ年齢である藤原は太鼓判を押した。 ヘル「ジャパンのやり方、マインドセットを含めて超速に変えないといけない。動きも考え方も超速に変えないといけない。今コーチ陣からすべてを超速に変えるようにコーチングを受けている。とにかく細かい部分で速くプレーする、タックルしたらすぐに立ち上がってディフェンスラインも戻るとか、アタックではボールを持っていなくても、ボールを持った選手にすぐにサポートへ回るようにコーチングを受けている」 藤原「疲れている時、ゲインしてほしい時に一歩、二歩ゲインしてくれるので、本当に頼もしい」 日本代表への思いを聞かれたヘルは、このように返答した。 「義理の兄弟(トゥパ・フィナウ)の紹介で日本へ初めて来て、日本で生活してたくさん人にお世話になった。ラグビーから離れていた僕が再びチャンスをもらえたのは日本のおかげ。日本に恩返しをしたい、日本代表でプレーしたいという思いが強くなった」 3年連続でNTTジャパンラグビー リーグワンのベストフィフティーンに選出されたヘルはさらなる成長へ貪欲である。 「とにかく自分の仕事を遂行すること。スクラムとラインアウト。とくにスクラム。日本のスクラムは低い。ジャパンの低さに合わせることは大きな学び。ほかのラグビーのプレーも徐々に上げている。みんなスタンダードが高いので、自分もみんなのスタンダードに追い付かないといけない」 『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024』でプレータイムを伸ばした藤原は超速ラグビーをハンドリングするコツを掴んでいた。 「自分のことで言うと、試合でやらないといけないことを明確にすることで、自信を持ってプレーできている。何個もやらなければならないプレーを考えるとミスした時に本来の自分に戻ってこれなくなるで、エディー(・ジョーンズHC)さんにも言われたが、1～2個をしっかり考え、遂行することで結果を出せている」 オールブラックス相手に隙を見せていけないと藤原は肝に銘じる。 「本当にスキルの高い。一人ひとりのスキルが高いので、ランしてくるし、アンストラクチャーの攻撃もうまいので、本当に隙を見せたらだめ。すべての局面において、ディフェンスでもアタックでもFWに一番近いところにいるので、試合中コネクトし続けるのが大事だと思っている」 果たして、日本代表はオールブラックス戦までにどこまで完成度を高めることができるのか。『リポビタンDチャレンジカップ2024』日本代表×オールブラックスは10月26日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。試合当日の東ゲート広場では大野均、伊藤鐘史、廣瀬俊朗、真壁伸弥、田中史朗、山田章仁、五郎丸歩、藤田慶和が「ラグビーワールドカップ2015日本代表レジェンドトークスクラム」、廣瀬、林家たま平、松尾諭、田沼広之、斉藤祐也、しんやが「ドラマ『ノーサイド・ゲーム』スペシャルトークライブ」を繰り広げる。隣接する新横浜公園中央広場では「リーグワンヴィレッジin 横浜」が行われ、全13チームがPRブースを展開する。チケット発売中。試合の模様は日本テレビ系にて全国生中継。