王室専用クルーザー!?「東南アジア唯一の空母」映像で公開 豪華絢爛な貴賓室は必見?
もうすぐ就役から30年になる東南アジア唯一の空母
タイ海軍は2024年12月6日、同国唯一の空母「チャクリ・ナルエベト」の艦内の動画を公式Xで公開しました。 【動画】スゴイ貴賓室まで 空母「チャクリ・ナルエベト」バーチャル艦内見学です 「チャクリ・ナルエベト」は、スペインのバサン社(現イサル造船)が自国海軍向けに建造した軽空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」をベースに縮小・改良して建造した艦です。1996年1月に就役すると、タイ海軍史上初、そして東南アジアで初めてジェット戦闘機の運用が可能な新造空母として注目を集めました。 ただ、予算的にあまり潤沢でないタイ海軍にとっては、やはり運用コストは重荷だったようで、就役直後の1997年7月に始まったアジア通貨危機以降、国防予算が大幅に削減されたことも影響し、1か月のうち1日程度しか航海に出られない状態に陥りました。 そのため、1年のほとんどを母港のラヨーンで係留され、タイ海軍を代表する広報艦としての一般公開がメインの任務となっています。 とはいえ、「チャクリ・ナルエベト」を見学できるのはタイ国民だけで、外国人が艦内に入るのはよほどのことがない限り無理でしたが、このたびタイ海軍が動画を公式Xに公開したことで、なかなか見ることのない東南アジア唯一の空母をバーチャル見学できるようになっています。 動画は3分49秒あり、タイ海軍の女性軍人とともに見て回る内容になっています。そして艦載機用のエレベーターや飛行甲板などとともに収録されていたのが、木目美しい調度品で飾られた貴賓室。ここは王族のための専用区画で、このような部屋が艦内に設けられているのは、なかなか珍しい光景といえるでしょう。 海上自衛隊やアメリカ海軍の艦艇とはまた違う雰囲気を持つタイ海軍の「チャクリ・ナルエベト」。この動画で艦内見学したイメージに浸れるかもしれません。
乗りものニュース編集部