キレてる筋肉美、日本で裾野広がる ボディービル世界大会が16日に東京・有明で開幕
■ポーズを審査、「推し」に掛け声も
JBBFによると、競技の種目は、評価する筋肉などによって計30に分かれ、さらに、年齢や体重、身長別で競う。審査基準は筋肉の大きさやバランス、ポーズの流れや美しさなどがあるという。選手は壇上に上がって司会者の指示で規定のポーズを取るほか、種目によってはフリーポーズも行い、審査を受ける。
日本では審査員の気を引くために観客が「キレてる!」などと応援する選手に投げかける掛け声も〝風物詩〟となっている。
日本で初開催される今回の世界大会には、40カ国超の600人以上がエントリーする。鈴木雅さんによると、自国開催で移動による体調への負担が少なく、日本選手に有利だという。
日本選手は113人が出場。注目の一人は臀部(でんぶ)や太ももなど下半身の筋肉の大きさを評価する女子「ウェルネス」に出場する大谷美咲選手だ。10月のスペインで開かれた大会で優勝するなど「世界でも基準となる選手」(鈴木さん)という。
ロングイブニングドレスなどの衣装を着て全体美を競う「フィットモデル」の安井友梨選手も注目される。男子は、細いウエストなどを評価する「クラシックフィジーク」の五味原領選手や究極の筋肉美を競う「ボディビル」の木澤大祐選手の活躍が期待されている。(大渡美咲)