英半導体グラフコアが20%増員、親会社ソフトバンクGの積極姿勢示唆
(ブルームバーグ): 半導体設計会社の英グラフコアは国内外で75人を新規採用し、従業員数を20%増やす。7月に同社を買収したソフトバンクグループの半導体業界に対する積極的な投資姿勢が示されている。
グラフコアが発表した資料によると、英国とポーランド、台湾の拠点で、半導体設計・データセンターエンジニアリングなどで新たに人材を採用する。これにより、全従業員数は約450人になる見通しだ。
ブリストルに本社を置くグラフコアは、有望なスタートアップとして米半導体大手エヌビディアに挑み得ると期待され、2020年の資金調達ラウンドで企業価値が28億ドル(約4300億円)と評価された。だだ、中国での事業展開が軌道に乗らず、23年には現地従業員を大幅に削減している。
ソフトバンクG創業者の孫正義氏は、経営の軸足を積極的なベンチャーキャピタル投資から、半導体や人工知能(AI)に転換。英半導体設計会社アーム・ホールディングスの株式過半数を保有するソフトバンクGだが傘下入りしたグラフコアとアームの協業についての詳細は明らかにしていない。
原題:Chip Designer Graphcore Boosts Staff 20% After SoftBank Purchase(抜粋)
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Yazhou Sun