ジュニア大会で国内初、ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権に車いすテニス部門新設で国枝慎吾さんからメッセージ
ジュニア大会で国内初、ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権に車いすテニス部門新設で国枝慎吾さんからメッセージ
公益財団法人日本テニス協会が主催し、ユニクロが特別協賛する「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024」(8月26日~9月6日)」において、ジュニア大会で国内初となる車いすテニス種目が新設された。また、ユニクログローバルブランドアンバサダーで、元プロ車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾さんが大会アンバサダーに就任。6月4日には、JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREにて「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024 車いすテニス部門新設および国枝慎吾氏の大会アンバサダー就任会見」が行われた。 ~小田凱人、三木拓也、上地結衣、大谷桃子らが世界トップで競う!~車いすテニス2024|PHOTOアルバム 会見冒頭で(公財)日本テニス協会の土橋登志久専務理事が、日本のジュニアテニス公式大会で初となる車いすテニス部門の新設についてコメントした。「全日本ジュニアでもコラボレーションすることにより、健常・障がいの垣根を超えたインクルーシブな大会の開催となり、協会の理念である“多様性と調和のある社会の実現”にまた一歩近づくことができた。たいへんうれしく思うとともに、2024年大会の開催が楽しみ」と、テニス界や次世代育成における意義を強調した。 大会トーナメントディレクターの奈良くるみさんは、選手の選考方法、試合方法などの大会概要を説明。次世代育成を目的に、シングルス優勝者とベスト&フェアプレー選手へ副賞として贈られるアメリカでの海外派遣プログラムについて、2022年より同大会アンバサダーに就任している錦織圭選手に加えて、国枝さんも参加することを発表した。 海外派遣プログラムについて奈良トーナメントディレクターは、「私も昨年プログラムに参加して、合宿を通して選手たちが目覚ましい成長を遂げるのを間近で見てきた。今年は国枝さんが参加されるということで、車いすテニスのジュニア選手にとってはまさに夢のような時間になるだろう。誰もがこの大会に参加できてよかったと思える大会にしていきたい」と意気込みを語った。 国枝さんは冒頭の会見で、「ユニクロ全日本ジュニア選手権に車いすテニス部門が新設されることはたいへん喜ばしく、関係者のみなさまに心から御礼を申し上げます」と感謝の思いを述べた。続いて、「グランドスラムの大会でも車いすテニスのトーナメントが行われ、(健常・障がいの)垣根を超えた大会運営がされている。ほかのスポーツと比較してもテニス競技はとても進んでいると感じる。(健常者の部門と障がい者の部門が)同じ大会の中で同時開催されることが、選手たちのモティベーション向上や障がい者スポーツの振興において非常に重要なことだと思う」と自身の考えを述べた。 大会アンバサダーに就任したことについては、「(ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権が)車いすテニスの選手にとっても“最大目標”となる大会にしていきたい。車いすテニスにとっても歴史のある大会になることを僕自身も願っているし、みなさんでしていきましょう」と大会、車いすテニス界のさらなる発展に期待を寄せた。 国枝さんは海外派遣プログラムの副賞パネルに、参加するジュニア選手へコメントを記入。「アメリカで待ってるぜ!」という熱いメッセージとともにエールを送った。
テニスマガジン編集部
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