「仲間外れや無視で体重26キロに」女子生徒の母親が「いじめ重大事態」認定と第三者の調査求め会見 市教委は「いじめの事実確認できず」対応に問題なしとの認識 大阪・高槻市の中学校
3年前、高槻市立の中学校で、いじめを訴え、不登校になった女子生徒の母親が29日、会見を開き、市の教委員会などに対して、いじめの「重大事態」に認定するよう求めました。また、学校や市の教育委員会の対応は不適切だとして、第三者による調査を求めています。 女子生徒の母親によりますと、女子生徒は中学2年生だった2021年9月ごろから約半年間、クラスメイトにグループで無視されたり、仲間外れにされたりした結果、「強迫性障害」や「摂食障害」を発症し、約5か月間入院。体重が45キロから26キロまで減り、退院後も中学校を卒業するまで不登校の状況が続き、現在も通院を続けているということです。 母親は当時、学校側から「いじめと認識して対応している」という趣旨の説明を受けたということですが、市教委は学校内で行った調査の結果、「いじめの事実は確認できなかった」と結論づけたということです。 29日の会見で女子生徒の母親は、「娘の体調不良の原因がいじめであることを認めてもらいたい」と話し、学校や市教委に対して、いじめの重大事態として認め、第三者による調査を実施することを求めました。 女子生徒の代理人弁護士は、「30日以上の長期欠席や、本人や保護者からいじめ被害の申告があった場合は、いじめ防止対策推進法に基づいて、いじめの重大事態として扱わなければならない」と指摘し、今後、対応が変わらない場合は、高槻市に対して損害賠償請求を行うことも検討しているということです。 一方、母親らの会見を受け、高槻市の教育委員会は取材に対し、「訴えがあった当時、調査を尽くすとともに、当該生徒への学習支援など、安心して学校生活を送ることができるよう丁寧に取り組んできたものと考えています」とコメントし、対応に問題はなかったとしています。