<心一つに>龍谷大平安・選手紹介 第1部/9止 安堵と悔しさで涙 桑江駿成投手(2年) /京都
◇桑江駿成(しゅんせい)投手 近畿地区大会出場を決めた府大会の3位決定戦で涙を流した。敗れた前日の準決勝で102球を投げ、初めての連投だった。 「肩がパンパンに張っていた」という状態で変化球が落ちず、手痛い3ランを浴びたが、それ以外はほぼ抑えて七回途中まで95球を投げた。チームの勝利になんとか責任を果たした安堵(あんど)感、マウンドを譲った悔しさがごちゃ混ぜになって感極まった。 「甲子園へ連れて行ってくれ」と原田英彦監督に頼まれ、小さな体に初めて背番号「1」を背負った近畿大会は2試合を完封。3―5で敗れた準決勝も「自責点は2。3―2で勝ったつもりでいる」と自信を深めた。 中学の硬式野球チームの試合をたまたま見に来ていた原田監督の目にとまって誘いを受け「奈良の強いチームを倒そう」と地元を離れる決心をした。=第1部おわり ……………………………………………………………………………………………………… (1)出身中学 奈良県大和高田市立高田中(2)身長167センチ・体重62キロ・右投右打(3)今年の目標 甲子園優勝(4)好きな野球選手と理由 ダルビッシュ有投手(パドレス)変化球が多彩ですごい(5)好きな食べ物 イクラ 〔京都版〕