ヨーロッパ訪問後、1日だけ休んで、すぐ中東へ 岸田首相の“弾丸ツアー” 「外交の夏」真っ盛りの理由は?
■下半期は“グローバルサウス” 得意の外交で支持率回復なるか
岸田首相は今回の欧州歴訪に続いて、16日からは中東を訪問する。そして9月にはG20サミットがインドで、ASEAN首脳会議がインドネシアで開かれる。12月には日本でASEANとの特別首脳会合も予定されている。アメリカ→G7→ヨーロッパの順で関係を強化した上で、下半期にはグローバスサウスとの関係を強化したい考えだ。 マイナンバーカードをめぐる問題などで内閣支持率が下落傾向にある中、岸田首相は得意の外交で支持率・求心力を回復させられるのか。さらに、注目される衆議院の解散の判断において、フリーハンドを確保できるのか。 外務省幹部からは「G7広島サミットを上回る劇的な成果を挙げることはなかなか難しい」と嘆く声も聞こえているが、9月までには行われる見通しの内閣改造・自民党役員人事という夏の「宿題」を抱えながら、岸田首相の「外交の夏」が真っ盛りを迎えている。