賃上げ宣言も虚しく…自動車業界の約半数が「給料が上がっていない」と回答! 収入を上げるためにできる方法とは?
2024年3月に、自動車総連が平均1万3896円の賃上げ成功を発表しました。 しかし自動車業界で働く方のなかでは、賃上げに納得していない方も多く、現状が気になる方もいるでしょう。そこで今回は、自動車業界で働く方の悩みや年収事情を解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
自動車業界で働く方が抱える悩み
自動車総連によると、加盟組合全体で「平均1万3896円の賃上げに成功」と回答しています。 しかし、株式会社レソリューションが行った「自動車業界の悩み」に関する調査によると、現在の勤務先に不満や不安があると答えた方が75.0%といった結果が出ています。主な理由は、表1の通りです。
※株式会社レソリューション「「自動車業界の悩み」に関する調査」を基に筆者作成 調査によると、給料や労働条件に対して不満を持っている方が多い傾向にあるようです。さらに、年収に不満がある理由として「給料が上がらない」という意見もみられます。 同調査の「直近1年で給料は上がりましたか?」の質問に対して、上がったと回答した方は50.1%、上がっていないと回答した方は49.9%となっています。 自動車総連の発表は2024年3月20日時点のもので、中小の労働組合では交渉が続いている状態であったといわれています。そのため、すべての組合委員の結果が反映されていない可能性があり、自動車業界全体の給料が上がったわけではないと考えられるでしょう。
自動車業界における年収の実態
同調査によると「現在の年収を教えてください」の質問では、以下の回答が得られています。 ・250万円未満:5.9% ・250万~300万円未満:14.6% ・300万~350万円未満:18.0% ・350万~400万円未満:15.7% ・400万~500万円未満:16.5% ・500万円以上:29.3% 令和4年度民間給与実態統計調査によると、給与所得者の平均年収は457万6000円となっており、約半分の割合の方は平均年収に届いていない現状があるようです。