橋本じゅんが高める“チーム感” 『オクラ』『MIU404』などを支える“温厚なバランサー”に
橋本じゅんが『オクラ』視聴者の声を代弁するような存在に?
最近の活動でいえば、朝ドラ『ブギウギ』(2023年後期/NHK総合)で演じていた林嶽男役が素晴らしかったし、「橋本じゅん」という名を耳にした際、多くの視聴者が真っ先にこのキャラクターを思い出すのではないだろうか。林は、少女たちがエンターテインメントの世界で切磋琢磨し合う「梅丸少女歌劇団」の音楽部長だった。優しさと厳しさをバランスよく持ち合わせた人物で、少女たちを叱咤激励するお茶の間の私たちの声を代弁するような存在だっただろう。 さて、早くも折り返しとなる『オクラ』で橋本は、どのような役割を担っていくのだろうか。 いまのところ本作で派手な活躍を見せているのは主演の2人がメインであり、ほかの「オクラ」のメンバーは盛り上げ役にとどまっている印象がある。しかし、オクラ事件の捜査のひとつがパンドラの箱を開けることになり、警察上層部の不穏な動きも確認されたいま、千寿と利己のコンビだけでは心許ない。やはりチームの力が必要になってくるはず。一人ひとりの個性が欠かせないものとなるはず。となれば“室長=リーダー”である幾多はこれまで以上に指揮官としての責務を負うことになるだろう。またも橋本は私たち視聴者の声を代弁するような存在になるのかもしれない。
折田侑駿