体重120㎏から45kg減量してコンテスト優勝!「超インドアのふっくら体型」からバキバキに変身した26歳・公務員
2024年8月11日(日)、香川県丸亀市のアイレックスにて『JBBF四国フィットネス選手権大会』が開催され、桑村昂宏(くわむら・たかひろ/26)さんが、四国クラシックフィジーク初出場で優勝した。太い腕が強烈なアピールポイントとなり、みごと優勝を勝ち取った桑村選手。技術系の公務員という職業柄、コロナ禍がだいぶ落ち着き、やっと大会に出られるタイミングが巡ってきたという。 【写真】「体重120㎏からここまで!」桑村昂宏選手のバキバキ腹筋
「四国という自分の生まれた土地で勝ちたいと思っていたので、優勝できて嬉しいです!ボディビル関係の大会が初出場でしたので、非常に楽しみでした。やるからには何もかもを出し切るつもりだったので、それに伴った結果が出て良かったです!ただ、家族や職場の方々、友人に様々な迷惑・不便をかけてしまいました。今後は、それに対して罪滅ぼしではないですが、感謝及び行動できればと思っております」 桑村さんのボディメイクのきっかけは、2017年の学生ボディビル王者の泉風雅選手だという。 「小学生のころ、水泳教室でよくお話していた泉風雅君が2017年に全日本学生ボディビル選手権で優勝していて、大変驚きました。『俺もやればできるんじゃね?』という謎の対抗心が湧き、そこから本格的にボディメイクを始めました。中学生時代は超インドア派で、モノ作りをする技術部。そのころはふっくらとした体脂肪率多めの体型でした。高校の先輩に体格の良さからラグビー部を勧められ2年間取り組んだときに、初めて『筋トレ』に触れました。大学に入ってからも大学併設のジムに通っていましたが、2017年までは『重いモノを持つの、カッコイイ!』という感覚で鍛えていたので、全身の筋量のバランスは気にしていませんでした」 「得意種目は三頭筋!」という桑村選手は、三頭筋だけで2時間かけてトレーニングしていたそう。 「大会の3週間前までは、週に5~7回、1~4時間トレーニングしていました。腕のトレーニングが大好きで、二頭2時間、三頭2時間かけて鍛えることも多かったです。香川県にあるピナクルジムの午頭さんから、『全身法の方が減量期は消費カロリーを一定にさせることで減量が進みやすく、オフ期であれば筋肥大にも効果的』と伺ったので、現在は全身法に切り替え、長くても2時間半でトレーニングを終えています。調子も良い感じなので、全身法を3ヶ月ほど行って様子を見ていくつもりです」 桑村さんは大会に照準を合わせ、なんと45kgの減量に成功している。 「オフ期に約120kgあった体重を1年半かけて落としました。腹の出たマシュマロボディだった高校時代でも78kgくらいだったのですが、『俺ってどこまで大きくなるの?』と興味があって、一時的に体重を増やしてみたのです。減量中のメインタンパク質はノンオイルツナ缶と鶏むね肉に卵白。摂取カロリーは、序盤は2700、中盤は2200、終盤は1800と落としていきました。大会4カ月前から、トレッドミルと無限階段といった有酸素運動を1日20分ほど行い、末期は早朝に1時間ほど歩いています」 「いつか、クリスバムステッド選手(※)のようになりたい」と話す、桑村さん。 ※ボディビル大会「ミスターオリンピア」のクラシックフィジーク部門で5連覇している選手 「クリスバムステッド選手に憧れて、『クラシックフィジークが至高!』という考えに行き着きました。来年は仕事の関係で出られそうにないので、2年後を目処に、より大きな身体になって大会に挑みたいと思います。そしていつか泉風雅君に大会で会って『覚えてますかー?』と話しかけたいですね。腕だけは負けないように、這いずり回ってでも追いつくようにこれからも頑張りたいです!」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材・撮影:山口夏織 写真提供:桑村昂宏