キャンディーズ50周年に伊藤蘭さん「スーさん、ミキさんと歌を共有できる喜び」 紅白初出場、愛娘の趣里さんと「親子で皆さんを少しでも幸せに」
―全ラン連や前身の「全国キャンディーズ連盟」はファンが団結、交流する日本らしいファンクラブ、ファンコミュニティーの先駆けではないですか? 伊藤さん キャンディーズがデビューして数年がたち、「さあコンサートをしよう」となった時、企画はファンの方々から生まれました。「おれたちがやるぞ!」という学生さんたちが大学連合のようにつながり、呼応した方々が参加する形でコンサートが実現しました。そういう連帯感でずっとつながっているのではないでしょうか。 あのころに見知った方に久しぶりに会えば、思わず「あっ元気だった?」という感じになりますよね。親戚のお兄さんが来てくれた、みたいな感覚になっちゃうんですよね。 ▽「3人でいたらもっと心強い」 キャンディーズは1970年代の人気お笑いテレビ番組「8時だョ!全員集合」「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」に出演し、コントなどで全国の視聴者を笑わせ、誰にも愛される「お茶の間のアイドル」になった
―野音でもランさんが機知に富むジョークを繰り出して3千人の観客を終始笑わせ、優れたコメディエンヌ(喜劇役者)であることを証明しました。 伊藤さん 私のおしゃべりが面白かった、すごく笑ったとおっしゃってくださった方がいました。大したことを言った覚えがないのですが…。そうだったのかなと思い返したりしています。私の中に笑いを欲する心があるんでしょうかね。 ―キャンディーズの曲を伊藤さんが1人で歌う心持ちを教えてください。 伊藤さん 3人で歌っていた曲を1人で歌えるのか、お客さんも戸惑われるのではないかと不安もありました。もちろん3人いた方がいいに決まっていますが、現実はそうもいかない。 気持ちは当時のままです。「こんなふうに歌っていたな」って思い出しながら歌っています。声は多少低くなったりしているかもしれないですけれども、それさえ気づかずに歌っている感じです。 楽曲の強さのおかげだと思いますが、自分でも歌っていてとても楽しい。