【DeNA】三浦監督崖っぷち、積極采配実らず、重たいムード振り払えず「DeNAらしく戦う」
<セ・CSファイナルステージ:巨人1-0DeNA>◇第5戦◇20日◇東京ドーム DeNA三浦大輔監督(50)の攻めの積極采配は実らなかった。 【写真】7回、桑原が本塁死し思わず目を閉じる三浦監督。口をとがらせるコーチの姿も 1点を追う7回1死、桑原の左前への打球を巨人左翼手オコエが後ろにそらし、記録は三塁打で1死三塁と大チャンスが巡ってきた。内野は前進守備。森敬の鋭いゴロに三走の桑原が反応した。バットに当たった直後にスタートを切って本塁にヘッドスライディング。しかし、遊撃手門脇の好捕に阻まれ本塁で憤死した。指揮官も「相手に最高のプレーをされてしまった」と脱帽するしかなかった。 2死一塁で続く戸柱の打席で、一走の森敬が二盗失敗。重たいムードを振り払えない。8回にも先頭の戸柱が右前打で出塁した。今度は手堅く代打蝦名がバントで三塁前に転がすも、増田大の猛チャージに阻まれて併殺打。打った策がことごとく裏目に出た。 プラン通りの積極策も実らなかった。両軍無得点の5回1死一塁、好投していた浜口の打席で代打フォードを送った。浜口はベンチでヘルメットを装着して待機するも、3回予定の中、4回まで引っ張った上での攻めの交代だった。ポイントに挙げた先制点をもぎ取りに行くも、フォードが三飛に倒れてこの回無得点。その直後の5回、2番手山崎が先頭の中山への2球目、逆球の147キロ直球を右翼席に運ばれた。許した安打はわずか3本だが、この1発が決勝点となった。 CSファースト初戦から5連勝の後、2連敗。アドバンテージを含めて3勝3敗で逆王手をかけられた。最終の第6戦、勝てば7年ぶりの日本シリーズ進出、引き分け以下で終戦が決まる。「戦ってる内容自体は悪くないですから。みんなで気持ちを1つにして、DeNAらしく戦っていけるようにしていきます」と三浦監督。シーズン中から一戦必勝の精神を強調し続けてきた。今こそ全員で全てを出し切って、勝つしかない。 ◆DeNAの17年CS セ3位でCSファーストステージは阪神と対戦。雨中の“泥試合”となった第2戦(甲子園)で筒香は決勝打を含む4安打2打点。2勝1敗で突破し、CSファイナルステージは広島を4勝2敗で破り、日本シリーズに進出した。