【Bリーグ開幕特集 島根スサノオマジック】ビュフォード退団も戦力アップを図った新シーズン、見据えるのはチャンピオンのみ
チャンピオンシップを逃した悔しさを晴らすべくリベンジのシーズン
3度目の正直で優勝を目指した昨シーズンは、終盤までチャンピオンシップ進出を争ったものの、最後の3節でまさかの6連敗。最終的に32勝28敗の西地区4位でチャンピオンシップを逃した。今オフ、多くの選手が契約継続となったものの、長らくチームの中心を務めたペリン・ビュフォードとウィリアムス ニカが退団し、新しい風を吹かせる意図がうかがえる。 まずは特別指定選手時代に島根でプレーした納見悠仁が5シーズンぶりに復帰。ルーキーとして筑波大学で先発も務めた横地聖真も加入。外国籍選手は、ケガの影響で昨シーズン全休となったジェームズ・マイケル・マカドゥがサンロッカーズ渋谷から移籍。プレシーズンゲームを見る限りケガの影響は感じられない。目玉と言えるのは三遠ネオフェニックスから移籍となったコティ・クラーク。攻守に渡りオールラウンドな活躍が期待できるため、ビュフォードが抜けた戦力をしっかりと埋めてくれるだろう。 最後に日本代表で一躍知名度を上げた走れるビッグマンのエヴァンス ルークがファイティングイーグルス名古屋から加入し、選手層の厚さが増した。島根を指揮して4シーズン目となるポール・ヘナレヘッドコーチのもと、今後こそチャンピオンを掴みにいく挑戦が始まる。 【注目選手】 ニック・ケイ 昨シーズンは60試合すべてで先発出場を果たし、総出場時間はリーグで唯一の2,000分超えで1位。いかなる時でもコートに立ち続けた鉄人は、オフの間にはオーストラリア代表としてオリンピックにも出場した。主力の入れ替えはあったものの、今シーズンも変わらぬ奮闘で島根を支えてくれるだろう。 横地聖真 福大大濠時代には、福岡第一の河村勇輝と競った世代を代表するスコアラー。大学時代に大ケガを負い苦しい時期が長かったものの、ルーキーシーズンで再び輝くチャンスを島根で得た。疑いようがないポテンシャルを持っているため、Bリーグでどのように進化していくか注目だ。完全復活を願う。 納見悠仁 昨シーズン川崎では終盤にかけて出場機会が減っていたものの、高いシュート能力とハンドリング、そして激しいディフェンスは島根でも武器になるだろう。2022-23シーズンのチャンピオンシップでは平均8.1得点6.0アシストと勝負強さもあるため、優勝へのラストピースとなれるか期待は大きい。
ズッボン