“歴史的な死闘”の末、逆転負け。5連覇が途絶えた浦安ラス・ボニータスの指揮官が絞り出した一言「勝負事なので、こうなっただけ」|フットサル
11月16日、サイデン化学アリーナさいたまにて日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)2024-2025の第15節が行われ、SWHレディース西宮とバルドラール浦安ラス・ボニータスが対戦。浦安は4-5で敗戦した。 【画像】激闘が繰り広げられた女子Fリーグ第15節のベスト5 まさに、女子Fリーグの歴史に残るような“天王山”だった。試合前時点で首位・西宮が勝ち点30、2位・浦安が勝ち点29で迎えた一戦。浦安にとっては、残り2試合で逆転優勝=5連覇するために、絶対に負けられない戦いだった。 試合は開始3分、浦安は先制を許しながらも6分に江口未珂のゴールで追いつき、8分に勝ち越され、第1ピリオド終了間際の20分に澁川鈴菜が決めて再び追いつくという、一歩も譲らない展開になる。第2ピリオドは逆に、開始40秒で平井成美が決めて浦安が先行すると、24分に追いつかれるも、30分に江口が決めて4-3とリードして終盤を迎えた。 しかし、33分と35分に立て続けに失点。浦安は残り4分でパワープレーに踏み切ったが、西宮の守備を突破できず敗戦を喫した。直後、選手たちは悔しさにかられ、涙を見せていた。一方、試合中から立ち上がって指示を出し続け、最後まで厳しい表情を見せていた米川正夫監督は試合後、出し切った上での敗戦に対してなのか、あるいは一歩およばなかった苦笑いなのか、一瞬の微笑を浮かべた。いずれにせよ、その場には重苦しすぎる雰囲気が流れていた。 試合後、米川監督とキャプテン・伊藤果穂が記者会見に出席し、敗戦直後の思いを語った。
直前まで戦い方を考えていた
●バルドラール浦安ラス・ボニータス|米川正夫監督 ──試合を振り返って。 試合の直前まで戦い方を考えていました。結果的に優勝はなくなってしまったけれど、試合についてはそこまでネガティブには捉えていません。 ──戦い方を決めたタイミングは? 今日の朝ですね。 ──上回られてしまった部分はどういう部分になりますか? 内容が上回れなかったとは思っていません。勝負事なので、結果がこうなってしまっただけだと考えています。 ──西宮との前回対戦との大きな違いは? 違いは、リーグの進んでいる状況とお互いの勝ち点が違う部分だと思います。 ──それが勝敗に影響した? 勝敗というよりは、戦術の選択には関わってきたかなと思います。 ──次節に向けて。 リーグ戦の残り1試合は、優勝がないなかでどう戦うかは考えようと思います。選手権まではまだ時間があるので、なにをしようかを考えたいです。