想定外の“33秒弾”から立て直し図れず、大量7失点……シュライカー大阪・高橋優介監督「前半の入り方がすべてだし、悪い方に転んでしまった」【Fリーグ第1節|記者会見/町田vs大阪】
6月2日、町田市立総合体育館にてFリーグ2024-2025ディビジョン1の開幕戦が行われ、ペスカドーラ町田とシュライカー大阪が対戦。大阪は1-7で敗れた。 新たに高橋優介監督が指揮官に就任し、開幕前のオーシャンカップでは粘り強くトーナメントを勝ち上がり、3位入賞という形でシーズンのスタートを切った大阪。 しかしリーグ開幕戦となったこの試合では、思いがけない大量失点で敗戦。 立ち上がり33秒のセットプレーからの失点で出鼻をくじかれ、2点、3点と連続失点を許すと、14分過ぎには5ファウルが溜まる非常事態に。 0-5で試合を折り返し、後半はスタートからパワープレーに踏み切りどうにか1点を返すも、合計7失点というショッキングな結果で黒星をつけた。 試合を終え、高橋優介監督と加藤未渚実が記者会見に出席した。
冷静に戦うことができなかった
●シュライカー大阪|高橋優介監督 ──試合を振り返って。 まずは試合を見にきてくださったみなさん、FリーグTVで応援してくださったみなさんにも感謝したいなと思います。 内容に関しては、見てのとおりの大敗です。何をやってもうまくいかず、前半の入り方がすべてだったかな、と。町田というチームに対してああいう入りになってしまうと全部流れをもっていかれてしまうというのは予想どおりでしたし、そのあともファウルが重なるに連れて冷静に戦うことができず、ベンチで伝えた修正も機能せずにそのまま進んでしまいました。監督としての問題も痛感しています。 ──ハーフタイムでは後半のパワープレーの確認をメインにしていたかと思いますが、それ以外では試合中も含めてどんな話をしましたか? まず敵陣での守備に関して、最初のワンプレー、ツープレーから相手のドリブルで運ばれて剥がされるシーンがあり、それが頭に残ったせいか前に出ていけなくなってしまっていたので、「そこは出ていってプレッシャーをかけないと意味がなくなってしまうよ」というところ。あとは、相手のピヴォに対して自分たちのフィクソが守備をしたときの判定が少し厳しいなという印象があったのですが、そこで戦えないのであれば別のところで対応しないといけないので、ボールの出所をどう埋めるかというところを伝えました。 自陣内でのプレーについては、失点やファウルが重なったあとに一度自陣に引いてゲームをコントロールしようとしましたが、ボールにアプローチを「しなきゃいけないところ」と「しなくていいところ」の基準がぐちゃぐちゃになってしまい、大阪らしい自陣での安定した守備が生まれず、結果ピヴォに剥がされてシュートを打たれるところにつながってしまいました。 ──加藤翼選手が1点を決める直前に、相手ボールになってもセットを変えずにそのままプレーを続けさせていたシーンがありましたが、その判断の理由は? セットが代わってしまうと、自分たちがボールを取り戻したときにすぐにパワープレーができるのかがわからなかったので、そのままのセットで守備に入ってGKだけ代わるという判断をしました。1点、2点ではなくあれだけ点差が離れてしまっているものを追うことを考えると出場時間の不均等は出てきます。最後のほうはずっとで続けていた攻撃の選手は相手へのプレッシングができなくなってしまっていましたけど、それを承知でしないと点差は埋まらないので、どっちか転ぶかわからなくてもそのやり方でスコアを戻していくことを考えていましあ。 ──監督としても久しぶりに戦うF1の舞台になりましたが、リーグ戦の第1節から昨シーズン優勝争いをした町田と戦えたということは、新体制のチームとしてもひとつ大きな基準になるのでは? (井口)凜太郎、リーグ戦初出場の(高井)要と(西川)尊については、強度の高い町田相手に、(いいプレーができるか課題が多く出るか)どちらに転ぶかなというのは心配していた点でもあり、今日は悪い方に転んだなと思いました。ただプラスに捉えるのであれば、アウェイの雰囲気で彼らがピッチに立ってプレーができたこと。そこで悔しい思いをしたと思うし、全然納得はしていないと思うので、そういう意味では先に繋がる試合になったかなと思います。