想定外の“33秒弾”から立て直し図れず、大量7失点……シュライカー大阪・高橋優介監督「前半の入り方がすべてだし、悪い方に転んでしまった」【Fリーグ第1節|記者会見/町田vs大阪】
この結果から目を背けてはいけない
●シュライカー大阪|加藤未渚実選手 ──試合を振り返って。 最初のフリーキックについては、スカウティングもして練習でも注意していたところだったにも関わらずしっかりと(クレパウジ)ヴィニシウスに決められてしまったことで、ゲームを難しくしてしまったなと感じています。最初の失点シーン以外も、自分も含めて全体的に試合の入りがうまくいっていませんでした。そこでベテランが鼓舞して流れを引き戻しきれなかったですし、そもそもシュート数も少なかった。ファウル数についても何本も相手に第2PKを与えてしまい、悪い流れを止めきることができませんでした。相手の方が走れていたなという印象もあるので、この結果から目を背けてはいけないし、練習から高い強度で取り組んで長いリーグ戦を通して修正していきたいです。 ──これだけうまく行かなかったのは、立ち上がりでの失点なのかファウルが重なった焦りなのか、要因はどこにあったんでしょうか? ピッチに立っているときに、「自分たちでなんとかしなきゃいけない」という思いが焦りにつながって、危険ではないところで無駄にパワーを出してしまったり、目の前に集中し過ぎて後ろにカバーがいるのに背を向けてしまいました。なので、おっしゃる通り「焦り」からつながっているんじゃないかなと思います。 ──「焦り」の話もありましたが、昨シーズンあれだけ“堅守”だった大阪が、そこまで落ち着きがなくなってしまったのでしょうか? 選手全員がうまくいってないなという自覚はあったと思いますが、町田がしっかりと縦を切って距離も近く、さらに両足を使って強度の守備をしてくるので3-1のシステムで戦っている僕たちにとってボールがうまく収まらず、攻撃のリズムをつくり出すことができませんでした。さらにそこから相手ボールになったときに「取り返さないと」となり、どんどんファウルが増えてしまった。縦を切られたときに引きつけてワンツーで剥がすとか、ファーストコントロールで動かすというところを前半からできなかったなと、チームとしても個人としても感じています。相手の守備の形や戦術を理解した上で、もっと早い段階から対応する必要があるかなと思います。